※キョン古率1%です
※多丸(弟)×古泉(中学生)です
※捏造100%です












「一樹・・・君?」
「ええ、そうです。お久しぶりですね、裕さん。
 実は今回は折り入ってご相談がありまして。
 お兄さんの圭一さんにはすでに許可をいただいています。
 涼宮ハルヒ絡みですので、断ることは不可という前提で
 話を聞いていただけますか」


夏に差し掛かった頃、突然かかってきた電話。
知らない携帯番号からだった。
声の主は古泉一樹。
昔、一度だけ会ったことがある、機関に所属する能力者だ。
ずいぶん、雰囲気が、変わったものだ。






出会ったのは、今からおよそ三年前。
機関に所属してちょうど、2ヶ月経った頃だった。



機関から与えられた任務は大したものではなかったが、
非常につまらないものだった。
詳しい説明は省かせてもらうけど、非常に事務的で、かったるい。
世界の「現状維持」を守るためとはいえ、こんなことばかりさせられてもね、
といつも、一緒に所属している兄とこぼしていた。
そんな時に、呼ばれた。
あるホテルの一室。
東へ旅行をした夜だった。
旅行のことは機関にも報告していて、一人気ままな旅行だったから、


 −今から○○ホテル823号室へ


と突然指示がきても、特に慌てることはなかった。
もうホテルは取ってあったけど、しがないビジネスホテルだし、
機関が気を利かせて部屋を取ってくれたのならありがたい。
しかもこのホテルはこの辺に住んでいなくても知っている有名なホテルじゃないか。
どこで儲けてるのか知らないけど、中々、やるね。



「・・・これは・・、一体」


部屋にはたまに指示を出しに来る機関の一員がいた。
無愛想で苦手な人だ。いつも、スーツにサングラスという、
まさに「機関」風で、もっともらしすぎて苦笑してしまう。
勿論本人の前で苦笑なんてできないから、後で。
シングルルームにその男がいたから驚いたわけじゃない。
誰かいるだろうというのは予想の範疇だ。
メールでは伝えられない任務でもあるのか、と思っていた。


その男の横には、ベッドに横たわる、
後ろ手に縛られて呼吸を荒くしている少年が、いたのだ。




Once again



綺麗な栗色の髪に、白い肌。細い腕には、痛々しいほどにきつく、
濃紺のリボンのようなものが結ばれている。
ベッドに顔をうずめながら、恐らく、泣いているんだろう。
必死に声を殺しているが、その呼吸で分かる。
そして、彼は、明らかに中学生と分かる服をまとっていた。


異様な光景に言葉が出ない。
この少年をどうしろと?涼宮ハルヒに何か害でも与えたんだろうか?
まさか、殺せなんて言わないでくれ。そんなことは、できない。
いくら今の任務がつまらないと思っていたからって、
そこまで危険なことはいくら命令でも、できない。



青ざめていた僕を見て男は口の端を歪ませた。
こちらの考えていることが分かったんだろう、失笑しているようだ。


 −深読みをするな
 −彼も機関の一員だ
 −旅行中くらい、憂さ晴らしにいいだろう
 −いつもよくやってくれている、ご褒美さ


男はにやけた笑いのまま、部屋を出た。


「きっ・・・君、大丈夫?」


足音が完全に消えたのを耳で感じてから、あわてて駆け寄った。
少年はびくり、と体を震わせて、ベッドの角へと移動した。

「やめ、て・・・やめて・・・!」


おぞましいものを見るような目だ。
そんな目で見られるような覚えはない。
生意気な・・・いや。彼はおびえているんだ。仕方ないだろう。


「落ち着いて、君は機関の子なんだよね?僕もそうなんだよ」
「来ないでください・・・お願いします・・・!」
「だから、何もしないって。君、名前は?」
「来ないで、来ないで、来ない、で・・・!!」


腕を解いてあげようと思ったのに。
最初から人を信用しないなんて、教育がなってないな。どこの子だ?
そういえば少しだけ聞いたことがある、思い出した。
機関の本部に気に入られた少年がいると。
整った顔立ちで、神人と戦う能力があると。



 −それはもう、かなり気に入られているようだよ



誰だったか、やけに耳につく言い方だった。
なるほど、そういうことか。
確かに今は涙で目の辺りがぐちゃぐちゃで、
先ほどの男に押さえつけられたんだろう、髪の毛も乱れている。
だけど、元がいいというのは分かる。
いや、この状態も、・・・随分と、加虐心を煽られるじゃないか。


「あのさ・・・おとなしくしているなら、ひどいことはしないよ」
「・・・・・・」
「もう一度聞くよ、名前は?」
「・・・・・・・・・・古泉、一樹、です」


震えた声。心底、怯えている。
一樹くん、ね。
普段なら、ひどいことなんかしないんだ。
だけどさ、今回は、君が悪いと思わないかな?
助けようとした僕を、真っ向から疑ってかかったんだから。
僕はね、そういう人間が、あまり好きじゃないんだよ。





みんなやってるなら、僕も、してみようか。
どうせ、これも機関からの命令みたいなものだ。
それに、
男になんて勿論興味はなかったけど、
君には興味が沸いてきた。見ているうちにね。これも君の能力なのかい?


「ほどいてあげるよ。後ろを向いてごらん」


なるべく優しい声で、笑顔で、声をかけた。
一樹くんはしばし考えた後、僕に背を向ける。
なるほど、これじゃ、いくら暴れてもほどけそうにないな。


「あ、や、やだっ!!」


背中に両手を付き、ベッドに押し付ける。
両足に体重をかけて乗ると、じたばたともがいているが、動けない。
乱れたままの髪を掴んで首筋に吸い付いた。


「やだ、やだ、やだ!」


白い首だ。細い。締めたらすぐに死んでしまいそうだ。
そんなことはしないよ、そんな恐ろしいことは、ね。
高い女の声は嫌いだが、この子の声は嫌いじゃない、むしろ心地いい。
白い肌に残った跡で、さらに気持ちが煽られる。


すでに緩められていたベルトを外して、制服をずり下ろす。
ご丁寧にベッド脇にローションまで準備されている。
しかし、開封済の状態だというのは、少し気が進まないな。
まあでも、贅沢も言ってられないね。


「ごめんなさい、ごめんなさい!やめて、やめてください」
「何を謝ってるの、一樹くん」


何度も上の人たちにされているんだったら、怖がらなくてもいいのに。
もう、少しは慣れているんだろう?
その割には、綺麗な体をしているんだね。
少しだけローションを指にとって、塗りつける。


「いやだ・・・いや・・・・!!!」
「指入れるよ、一樹くん」
「あぐうっ、い、いたっ・・・痛いです・・・!」


指一本でもきつい。
ええ?本当に上の人は、この子と、やってるの?
入りそうにないけどなあ。


「力を抜いた方が気持ちよくなれると思うけど?」
「い、や、です・・・抜いて・・・いた、いっ」
「君さ、見た目より、聞き分け良くないんだね」


僕も痛いのは本当は嫌いなんだよ、
平和な世界で生きてきた人間なんだから。
だけど機関には分かっているみたいだ、こういう嗜好があることも。

無理やり開いて、指を二本一気に増やしてみると、
ああ、指が切れちゃいそうだなあ、きつくて。
でも君の方が辛いよね。ごめんね。
こんなに叫ばれるとさすがに外にも聞こえそうだけど、
どうせ、廊下にも隣にも、人はいないんだろ?


ローションを多めに塗りつけて、そろそろ、いい頃だ。
君にとっては全く良くないだろうけど、
僕はそろそろ限界みたいだ。


「それじゃ、一樹くん、挿れるよ」
「あああう、ああっ、痛い、痛いですっ・・・!」
「そりゃそうだよ、君さ、力入れすぎだもん」
「もう、いやだ・・・帰り、たい・・・!!」
「人の話聞いてる?お仕置きしないと駄目かな」


細い腰、白い腰、よくこんなことをできるものだ。
こんな体で。
両手でしっかりを掴んで強く打ち付けてやると、

「いやああああ!!」

頭をぶんぶんと振り回して絶叫した。
こんな声、出るんだね。男の子でも。
ベッドに落ちている涙の量を見ると、
痛いんだろうなあと思うけど、楽しい。
ローションのおかげでそこまでこっちは痛くない。
ただ、体の中に異物を突っ込まれてるわけだから、
君のほうは、全然感覚が違うんだろうね。
僕が君の立場じゃなくてよかったよ。



「くるし、くるしい、ですっ・・気持ち、悪いっ」


ああ、ひどいことを言ってくれるなあ。
僕は君の体が気持ちいいなと思ってるのに。
今回きりでも、経験できて楽しかったよ。


「僕さあ・・結構、遅いんだよね。最後まで付き合って
 もらうから、気を失ったりしないでよ?一樹くん」
「あうううっ!あっ!!いやっ、いやああっ!!」




さすがは中学生だな、
それが彼にとっては不幸だったんだけど、
最後まで意識は途切れることなく続いた。

入れたまま動かさない状態で前を触ってあげると、
しばらくしてから精を吐き出して、僕はいたく満足した。
彼がそれをすごく恥ずかしがって、それまで以上に
激しく泣いていたのが一番、楽しかった。
僕の汗が彼の背中に落ちるのを見て、なんだ、
僕もかなり興奮してるんだな、と認識させられた。



「一樹くん、大丈夫?気持ちよかったよ、ありがとう」


ベッドも彼の下半身もぐちゃぐちゃだ。
ローションと精液でぐちゃぐちゃだ。
あれ、おかしいな。
僕は結構終わった後の余韻を楽しむんだけど、
今は、君の傍から早く離れたい気になってる。
片付けはどうせ、機関に任せておけばいいだろう。
このままほうっておいたらさっきの男にもまた
されてしまうかもしれないけど(そのくらい扇情的だ)
僕には関係のないことだ。



服を整えて、何も言わないで泣いてる一樹くんの体に
タオルをかけて、すぐに部屋を出た。
ううん・・・そうか、これが、罪悪感ってやつなのかな?

余韻が、最悪だ。










「分かったよ、一樹くん。じゃあ、先に行って、僕は船着場で
 君達を待っていればいいんだね?」
「ええ、その通りです。あとは台本通りでお願いします。
 裕さんの出番はそんなに多くないので難しくないはずですよ」
「まあ・・・兄さんの死体役よりはいいかな」
「そうでしょうね。では、当日はよろしくお願いします」


あれ以来彼には会っていなかった。
きっと機関にめちゃくちゃに遊ばれて用がなくなった頃に
どこかに捨てられるんじゃないかと思っていたのに、
涼宮ハルヒの監視役になったと聞いたときには驚いた。
そしてまさか、僕に連絡をしてくるとは。
機関の若いメンバーは確かに限られているけど、僕に・・・。

あの頃の泣いて怯えていた彼はどこへ行ったのか、
電話口での彼は何の動揺も見せずに非常に丁寧かつ快活な口調だ。
僕の方が戸惑う。



「あのさ・・・一樹くん」
「はい?何でしょうか?」
「君さ・・・まだ、機関に、されてるの?」


彼の動揺を誘いたかった。
あのときの彼と一緒だと確かめたかった。


「何も変わってませんよ。裕さんもお変わりないようで何よりです。
 お気をつけて向かってください。それでは」


これは、参ったな。
どんな顔で会えばいいのか、いや、それはもう指示されている。
普段の僕と同じだ。人当たりのよさそうな笑顔で。
涼宮ハルヒ達を歓迎して、館に導けばいい、それだけだ。








三年ぶりにあった古泉一樹は、全くの別人に思える。
顔立ちはそこまで変わっていない、少し大人っぽくなっただけで、
それでも高校生らしいあどけなさは残っている。
髪の色も肌の色も変わらない。
なのに、完璧なまでの笑顔を、常に保っている。
そんな表情は全く見なかった、あの日は。
そして僕を見たときに一寸の戸惑いすらも見せなかった。


「わざわざご苦労様です」


首を傾けて挨拶をしてから、涼宮ハルヒ一行を紹介してくれた。
今まで写真でしか知らなかった涼宮ハルヒ、
まさに中心人物が目の前にいるのに、
僕の頭はそれだけに集中できない。


一樹くん、君、覚えているよね?
あんなことをした僕のことを。





夜、涼宮ハルヒ達は酒を飲みすぎて泥酔、
彼が、もう一人の男の子(キョン君、といったか)を連れて、
部屋に戻るところで声をかけた。


「一樹くん」
「裕さん。すみません、皆さん、はしゃぎすぎてしまって」
「全然、構わないよ。明日、二日酔いがひどいようなら薬もあるから」
「ありがとうございます」
「あのさ・・この後、僕の部屋に来ないかい?」
「どうしてでしょうか?」
「どうして、って・・・」


どうして、といわれても、説明できない。
君の笑顔が歪むところをまた見たいから、なんて言えない。


「駄目かな?」
「彼が心配ですから。こんな状態ですし」


キョン君、を指差して苦笑してみせる。
真っ赤な顔で、口の端から涎を垂らした状態、
確かに心配というのも分かるけど、放っておくしかないんじゃないかな。


「寝かせておけばいいよ。ね、おいで」
「機関からそのような指示は受けていませんので」
「指示がないと、何もできないの、君は」
「その通りです」


演技めいた笑顔には苛々する。どうしてこんな風になったんだ、この子は。
強引にでも手を引いて、連れて行ってしまおうかと思うと、



「・・・おいぃ」
「は?」
「おまえ・・・古泉に手ぇ出すな・・・」


かつがれたままの状態で、目が据わっている彼が、
今にも吐きそうな声で言ってきた。


「ああ、こんなところで吐いちゃ駄目ですよ」
「古泉は俺のだ・・・」
「はいはい、分かりましたから」
「うえっ。きもちわる・・・」
「トイレ、行きましょうね。我慢してください」
「うぷ・・」
「それでは裕さん、急ぎますので。おやすみなさい」



完全に拒否された。
しかもなんだ、あの、キョンて子は。
一樹くんと、そんな関係なのか?
しかしもう明日になれば僕は出る幕がない。
最終日は姿を見せるだけだ。
聞く暇もないだろう。
部屋に戻ってから連絡が来た彼の番号に電話をかけてみると、
その番号はすでに停止されていた。


本当はもっと君のことを知りたかったよ。
三年前は僕の方が優位な立場だったはずなのに、
まさか三年で、逆転されるとは思わなかったな。
この三年間何があったのか、知りたかった。


悔しいけど、君の顔をまた見れただけで、
満足することにするよ。
またの機会が、きっと、あるだろうから、ね。




thank you !

裕さん捏造しまくりだぜー!ごめんなさい裕さん!
だって裕さん声が森川さんなんだもん。。BLの帝王という名の・・・
でもこんな人じゃないよね。なんかねちっこいし(性格が)
完全にキャラが崩壊しててすみません。

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