※割と痛めのキョン古です。古泉がちょっとかわいそうです。












「あの・・・キョン君?いるんです、よねぇ・・・?」


朝比奈さん。
あなたはどうして朝比奈さんなんですか。


この状況がロミオとジュリエットのようならば天国のようだ。
(しかし、愛のために死ぬというのは俺には理解できない)
だが恐ろしいことに、今の状況は、地獄そのものなわけだ。


「開けてくださぁい・・」


危険値大好調



都合のいいことに、またも、俺と古泉しかいない部室。

「今日は、生徒会長に怒鳴り込んでやるわ!」
今朝、なにやら一悶着あったらしい。
「特攻」なんて物騒な腕章をつけて、さらには長門と、
メイド姿の朝比奈さん(男というのは女の誘惑に弱いから、だそうだ)を
引き連れて走っていった。


笑顔で見送る古泉の肩を、ドアが閉まった瞬間に押し付けた。


「あ、あのっ・・・」


あの会長ならハルヒの特攻欲を満たしてくれるだろう。
しばらくは相手をしてくれるはずだ。

「ん、う・・・」

前髪をぐしゃぐしゃに掴んで口を開けさせる。
いつもしてるんだから、さっさと開ければいいんだ。


ぐいぐいと足で中心を刺激してやるが、どうも反応が悪い。
いや、俺の反応が良すぎるのか?
俺はお前と二人きりになる時間さえあれば、いつでもどこでも構わないからな。
そろそろわかってもいい頃だと思うが。


「やめて、ください・・涼宮さん達が、」
「うるさい」

放っておくと喋りっぱなしになりかねない唇をふさいで、
ブレザー、ネクタイ、シャツを解いていく。
こんなにきっちり着るんじゃねえ、面倒くさいじゃないか。


「っ・・・!」

首筋に噛み付いて、その後は、力強く、皮膚に跡を残す。
痛みに耐えて声を堪える姿は実に俺を刺激する。
白い肌に紅い跡がついたのを確認して、舌でなぞってから、
古泉の腕を後ろに回させる。


「嫌です、嫌です」


甘ったるい香りを振り回して、
消え入りそうな声で抵抗したって、俺はやる気になるだけだ。
腕を硬くネクタイで結んで、ベルトは緩める。


「いや、ですっ・・・!」


声を合図に一気におろして、口付ける。
古泉がこうされるのを極端に嫌がるのは、特に学校にいるときだ。
それはそうだろう、風呂に入った後ならまだしも、
キレイな場所じゃないからな。

俺としてもありえない、と言いたいところだが、
なぜか古泉ならアリだ。なぜかは、やっぱりわからん。

「あ、あ」


ありったけの唾液で塗らしてやったぞ、これなら大丈夫だろう。
ろくにならしてもいないが、どうも我慢ならない。


「お願いです・・・やめ、て」


床に顔をこすりつけて拒否を示して、腕はなんとか枷から逃れようと
必死にもがいている。腰だけ浮かせた姿で。無様にも程がある。
そんなんじゃ、ここにも力が入らないだろう。


「おとなしくしてろよ」


右手の指を突っ込みながら、左手で自分のベルトを外す。
痛いと泣いて声をあげているが、そんな姿でますます掻き立てられる。
唾液が乾かないうちに、やっちまわないとな。


「うああ、あああ」

なぞって、擦り付けて、そのまま、

「い、いた、痛いですっ・・・」


こんなときでも敬語だからな、お前は。
馬鹿だな。
本当に馬鹿だ。


「こい、ずみっ・・・黙ってろ」


手で口も塞げない、力も入らない状態で、酷なこと言うなと
我ながら失笑するが、古泉はそれに従おうと、
必死に声を出さないように唇を震わせている。


辛いだろ、痛いだけだろ、苦しいだけだろ。
なのにどうしてお前は俺から逃げないで、
たいした抵抗もしないでこんなことになってるんだ。


ハルヒのためか?それならもっとやり方があるよな?


「古泉、古泉っ・・・」


好きなんだろ、好きだからだろ。
知ってるんだよ、だから利用してるんだよ。


「こ、いずみっ・・・!」


「ひ、あ、あ」

早く動けば、さすがに我慢できなかったか、高い声が漏れる。
自分の声にはっとして、また唇を結ぶ。


あ、もう、だめかもしれないぞ。




と、


そこでだ。


コン、
木を打つ音がやけに響いた。
何の音だ?


古泉が目を見開いて見ている先は・・・
すぐ目の前の、木のドアだ。



「キョン君・・・・・・?」


ためらいがちなその声が、現実逃避へ旅立とうとしていた俺を
急激に現実世界に連れ戻してくれる。
頬に冷たい汗が流れたのが分かった。


これは現実の出来事か?


「あの・・・キョン君?いるんです、よねぇ・・・?」


全く足音など聞こえなかった。
でも朝比奈さんは空飛ぶ少女ではないし、歩いてきたはずだ。
気付かなかった、全く、だ。


とりあえず即座に引き抜き、まあなんだ、ベルトを締めるところまでは
迅速に出来たのだが、古泉のこの顔はやばいだろうね、誰が見ても。


「開けてくださぁい・・」


いやあ、開けられません、朝比奈さん。
メイド服姿を全校生徒にお見せするのは心苦しいのですが、
もう少し校内を闊歩いただけませんでしょうか?


「何してるんですか、キョン君・・・」


無言を貫く俺に、朝比奈さんの声のトーンが変わった。
これはまずい。
これはまずいぞ。


古泉はどうやら涙と涎をふき取ったようだが全然ダメだ。
目も頬も赤すぎるし、唇は力を入れすぎて血が出ている。
さらには首筋の跡が、想定外に上につきすぎだ。
誤魔化しようがない。


これは、
これは・・・

危険値大好調!!



なんて言ってる場合か!



thank you !

初のR-18がこんなんでサーセン!
キョンは古泉好きですよ、好きなんですよ・・でも私がドSで自己中なキョンが好きなんで・・・
長門さんに続き朝比奈さんも公認でしょうか?続きは気が向いたら!(おそらく想像にお任せパターン)



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