大好きな彼とお付き合いできることになりました。 涼宮さんたちにはまだ言えない秘密の関係ですが、 僕は彼と目が合うだけで十分、幸せです。 いつかは理解してもらえるといいな、なんて、 僕がひそかに思っていたことを彼も言ってくれました。 僕の圧倒的な片思いだと思っていたのに。 彼も同じことを考えてくれていたなんて、幸せです。 「古泉、今日、暇?」 彼以外の皆さんが帰宅して、 日も落ちかけていた頃、彼がついに、その一言を口にしました。 「は、はいっ」 やや声が上ずってしまいましたが、ちゃんと、頷いて答えます。 「そっか。・・・お前んちにさ、行きたいんだけど」 夢にまで見た日がやってきました。 彼が僕の家に来る。 それが意味するところを、 言葉に出さなくても、 僕も彼も、分かっています。 キスなら部室で何度もしました。 触りあいっこも、部室やトイレでいっぱいしました。 けどそれ以上は、 学校では色々と問題があるので出来ませんでした。 今日は、それ以上の日。 僕が、 彼のものに、なれる日。 どうしましょう、心臓が破裂しそうなくらい、どきどきします。
僕は本当は、こんなに早く関係を進めるつもりではありませんでした。 最初に考えていたように、この気持ちは一方通行で終わるのだと、 だから、想いが通じたとき、そこがまるでゴールのように思えました。 だけどそうじゃなかった。 そばにいられるだけでうきうきしてしまう僕に対して、 彼は、1日目で抱き締めてきて、2日目にはキスを、 3日目には体中を弄って・・・ 耳元で名前と優しい言葉を囁かれると何も考えられなくなってしまう僕の制服を脱がせて、 大事なところを、舐めて、きました。 びっくりして泣いてしまいましたが、 「好きだからやったんだ。お前も、気持ちよかっただろ?」 って彼が言うので、頷いて、抱きついて。 それから毎日のように同じことをされました。 好き同士なら当たり前の行為なんだぞ、って、教えてもらって、 ぞくぞくする、今まで感じたことのない気持ちよさを振り返ると、 確かにそうかもしれません。 だから僕も、彼が望むことをしたいと、思うようになりました。 僕が何かしようとすると、 「学校では、ちょっとな」 そう言って、彼は僕の手を握ってくる。 だけど僕から誘うなんてはしたないことはできずに、 どうしたらいいのか、悩んでいました。 そしてついに今日、彼が言ってくれた。 だから、やっと、結ばれる日がくる、 彼に気持ちよくしてもらったお礼が出来ると、とても、興奮していたんです。 彼の体を、 目の当たりにするまでは。 「むっ・・・むり、無理です、そんなの、入らないっ」 「こら古泉、逃げるな!」 「や、いやですっ!」 部屋の隅まで逃げる僕を、彼が追い詰める。 必死の思いで引っ張ってきたタオルで体を隠して、彼から身を守ります。 「さあ、ベッドに戻るぞ」 「だめ・・・だめです、そんな・・・」 しかし僕の抵抗など空しいもので、 すぐに腕を掴まれ、持っていたタオルははらりと床に落ち、 それを拾う間もなく、ベッドまで連れて行かれました。 そして枕に頭を押し付けられる。 ぐぐ、と体を跳ねのけようとしても、動いてくれません。 「むりです、はい、らないです」 「やってみなきゃわからんだろ」 「分かります!物理的に不可能じゃないですかっ」 「大丈夫だ。お前はただ俺に体を任せていればいい」 「いや、いや、やだっ」 幸せなことだと思っていました。 結ばれるのは。 深く考えずに、 彼と一緒になれれば気持ちよくなって、お互いを好きだという想いが膨れ上がるのだと。 なのに・・・ なのに、彼が・・・ こんなに・・・ 巨大なサイズだなんて・・・ 聞いてません! 「バカ。俺はでかいぞ、なんて、言うわけないだろうが」 「言って欲しかったです」 「何だよ。小さいよりいいじゃないか」 「よく、ありません・・・壊れてしまいます・・・」 僕があまりに抵抗するので、そこに押し当てたまま止まってくれましたが、 いつ彼が腰を動かしてくるか分かりません。 必死に目でも訴えていやいやと首を振り続けます。 ですが、合意の上でなければやらないと思ってくれているのか、 無理やりにしてくる気は、なさそうです。 ああ、まだ、小さくなりそうにありません・・・ 僕があんなに逃げ回ったのに・・・ 僕、まだ、あなたに何もしていないのに、そんなに・・・ もし触ったり、舐めたりしたら、もっと、大きく? 考えるだけで目が回ります。 これは・・・これはかなり想定外の大きさですよ。 「そんなに見つめて、本当は入れてほしいんだろ?」 「違います!」 「指が二本入るんだし、このくらい余裕だって」 「全然違うじゃないですか!」 ロマンチックな雰囲気は、どこかへ消えました。 あなたを好きな気持ちに変わりはありませんが、 あなたとひとつになりたい気持ちは、だいぶ、変化しています。 目を閉じて、ぬるぬるとした先端で擦られるのを感じるだけなら、 気持ちがいいです。 彼が頬をなでながらキスをしてくれて、 入るところにぐりぐりとされるまでは、いいんですが・・・ それ以上を受け入れる自信が全くありません。 見るまでは、怖くなんてなかったのに。 これは・・・怖いです。ちょっとどころじゃない、恐怖です。 「あのな。これは生まれつきなんだ、仕方ないし、俺にはどうしようもない」 「それは・・・そうですが」 「で、お前は俺が好きなら、受け入れるしかない」 「えええっ・・・」 「このまま一生やらないつもりか?」 「そ、それは・・・」 「お前、俺が好きだよな」 「す・・・好きです、もちろん」 「一生俺と一緒にいたいか」 「!!」 僕、ずっと、一生、死ぬまで、いえ、死んでからも天国でも、 あなたと一緒にいたいです。 ずっとずっとあなたのそばにいたいです。 「じゃあ、やらずにはいられないよな」 「えっ・・・!」 「そうだろ? 古泉」 「ふ・・・あっ、こす、っちゃ」 「気持ちいい、だろ」 「でも・・・でも・・・」 「一生責任取ってやるから、入れてくださいって、言え」 なな、 なんて、強引な、方でしょう。 そんなこと言われたら、 嬉しくて、 言われたとおりに、したくなりますっ・・・。 「古泉」 「うう・・・」 「ほら」 「・・・本当に、ずっと、ですか」 「ああ。嘘はつかない」 「・・・・・・・さい」 「何?」 にやにや、笑って、僕を一番近いところから、見ている。 全部あなたの手のひらで踊らされていたんですね。 最初から、僕にこう言わせるつもり、だったんですね。 「・・・入れて、くだ、さい・・・」 ほんと、に、こわれ、ますっ・・・・・・ 「うう、うあっ、だめ、だめっ・・・!」 「古泉っ・・・すげ、お前、きもちい」 「あっ、う、あううう」 「お前も・・・いい、よな、これ、好きだろっ」 「あ! つ、強っ・・・!!」 入ってきた、瞬間は、何度叫び声をあげようかと思いました。 彼がじっと僕を見つめながらしてくれたので、 僕はぎゅっと唇を噛んで、我慢しました。 でも、いったん奥まで入ってから、 彼は遠慮なく僕を突き動かしてきて・・・ 不思議なことに、すぐに、痛くなくなった・・・のはいいんですが、 熱くて、すごく熱くて溶けてしまいそうで、 頭がおかしくなるくらいに気持ちがよくて、 意識が飛びそうになるので、怖いんです。 出て、入って、また出て、入って。 僕の体の中の感覚が、全身に伝わる。 ひとつになるって、こういう、ことだったんです。 頭がおかしくなるくらい、 お互いを求めあって、 「古泉っ・・・・・・出、るっ・・・!」 「ひっ、あ、んううーっ・・・!」 そのどろどろにとろけた感情を、 愛を、 彼の、真っ白な体液を、 体いっぱいに、受け止める、こと・・・ ああ、もう・・・意識、もちま、せん・・・・・・ 目を開けた時、彼は帰らずに、僕のそばにいてくれていました。 疲れたようですっかり眠っています。 ご自宅には連絡をしたんでしょうか。 もう深夜なのでこのまま朝を迎えていいんですよね、きっと。 服も着せてくれているし、体もきれいに拭かれてる。 まだ体中が熱っぽくて腰も痛いですが、 ・・・ちょっと、嬉しいです。 大変でしたが、あなたと一つになれたのは、やっぱり、嬉しいです。 これからも大変そうですが、僕、頑張りますね。 ずっと一緒にいてくれるって、あなたが約束してくれましたから。 「おやすみなさい・・・」 夢でも、お会いできると、いいですね・・・ うう・・・ 眠りたいのに、 まだ、入っているような、違和感が・・・ む、むずむず、します。 早く、慣れますように・・・。
(一部で)ビッツさんと呼ばれているので挽回のために書きました。
でもどっちでもいいよねキョンは。ビッツネタは書いていいのかどうか・・・
古泉がどんなに嫌がっても一言で説き伏せるようなキョンが好きです。