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※よりカオスですスミマセン! 雨が降って、肌寒い日。 今日の昼食はは学食で済ませようと思いながら教科書を片付けていると、 廊下から僕を呼ぶ声がした。 聞き覚えのある声。 顔を上げると思った通り、会長が佇んでいた。 「どうされました?メールをいただければ僕から伺ったのに」 小走りで駆け寄ると会長はいや、と小さく笑って、 腕を引いてくる。 耳元で囁かれた言葉は、 「生徒会室に行け」。 僕を昼食に誘ってくれているんでしょうか? と思いきや、 「じゃあ、俺は確かに伝えたからな。必ず行けよ」 と言い残し生徒会室とは逆方向に行ってしまった。 どういうことだろう? 会長以外に僕に用事がある人が生徒会にいただろうか? 僕が手配した協力者は彼だけだ。 機関の別のメンバーが情報のやりとりに生徒会室を選んだだけという可能性もある。 とにかく、会長がわざわざ教室まで来て伝えてくれたのだから、 行くことに異議はない。
「どうぞ、お入りください」 ドアをノックして聞こえてきたのは、 透明な声。 この声は、確か。 「こんにちは、喜緑さん」 「こんにちは」 生徒会室で待っていたのは生徒会書記、 喜緑江美里だった。 どうして彼女が? 彼女は長門有希と同じ、ヒューマノイドインターフェイスだ。 敵ではないと思う。 ただ、僕も気付かないうちに生徒会に入っていたから多少の警戒はしている。 「会長に言われ来たのですが、僕に用があるのは喜緑さんでしょうか?」 「ええ、そうです」 「!?」 見慣れた生徒会室が、 突然青色に包まれる。 警戒して後ろ手に掴んでいたドアノブも消えている。 空間を・・・閉じられた? 「・・・これは、一体?」 「怖がらないで。あなたに危害を加えるつもりはありません」 薄い微笑をたたえたまま一歩ずつ、歩み寄ってくる。 後ずさりをしたけど背後には壁があってこれ以上進めない。 試してみても僕の力を発揮することが出来ないから、 まさに万事休す、です。 「怖がらないで」 再度同じ台詞を言ってきたかと思うと、 後ろの壁から何かが伸びてきた。 逃げようとしたときには既に遅く、 腕と足が青く長い物質に捕らえられた。 硬いとも柔らかいとも言えないそれは、 多少は動くことを許してくれるけど逃げられない。 「意外と簡単に捕まりましたね」 「・・・お腹が空いていたからだと思います」 お腹が空いていると力が出ない、と言うじゃないですか。 こんな簡単に敵の手に捕まったなんて言ったら森さんにどれだけ怒られるか、 想像しただけで血の気が引きますよ。 「大丈夫です。あなたを攻撃する意志は私にはありません」 感情が読めない。 あの無表情な長門有希のほうがよほど分かりやすい。 ある意味で僕よりも圧倒的に完璧な、 作られた笑顔。 「では、何を?」 「これです」 白くて細く、触れれば壊れそうな指が首筋を撫でてくる。 氷のように冷たそうだと思ったけど、きちんと体温を感じた。 鋭くはない歯が撫でられた場所にあたる。 注射よりは痛くない、 ちくりと小さな刺激が走る。 「ふふっ・・・どきどき、してますね」 自分の胸と僕の胸に手を当てて、 どちらのことを言っているのか分からない、 僕はこれからどうなるのかという危機感で鼓動は早まっているけど、 あれ、 なんだか、 変な感じが、する。 「っ・・・」 「人間なんてつまらないと思っていたけど・・・」 「あ、のっ」 「あなたは少し面白そう」 シャツの上に這う指。 どうして、そんなところ、触っ・・・ 「んう!」 触られただけでこんなになったりしない。 声だって我慢できる、いつもなら。 今は、できない。 「やめてくださいっ・・・!」 嫌な予感がする。 長門有希のように、情報を集めるのは彼女にとってもたやすいことだろう。 知られてる? 彼とのことが? だとしても、どうして。 「ふあ、あっ」 「衣類の上からでもずいぶん反応がいいんですね」 「そこは、だめです・・・っ」 感度が良いのだと、彼には言われている。 誉められるのは嬉しい。 大好きなあの人の、 あの指に触られて気持ちが良くなって、 それはすごく、嬉しい。 全く違う指なのにこんな、気持ちが高ぶる自分は嫌だ。 彼だけだと思っていたのに。 誰でもいいなんてそんなこと。 「誰にも教えないから、正直になってくださいね」 彼女は楽しそうに、 けどどこか無機質な笑顔を向けてくる。 ぞくぞくと背筋が震える。 次にされることを、 僕は期待してる・・・ そんなわけ、ない。 「うふっ・・・すごく、苦しそう」 「だめ、だめですっ」 「だめなようには見えません」 ベルトが外される、チャックが下ろされる、 どうしよう、 助けて、 このままじゃ・・・ 「男性でも胸を弄くるだけでこのような反応を示すのですね」 「ふぅっ・・・・・・」 「下着が濡れているのは快感からですね。本当に、敏感だわ」 「恥ずかしいっ・・・やめ、て、くださ・・・」 弱々しい声で言ったところで手を止めてくれるわけもなく、 履いていた制服も下着も膝までおろされる。 しかもそうしたのは彼女自身ではなかった。 僕に向かって両手の指を開いて下ろす仕草をしたとたん、 壁から10本の青い指が生えてきて同じ動きをしてみせた。 「なっ・・・!」 「私が構築するこの体では出来ないことがありますから、代わりにしてもらってます」 彼女が動かした2、3秒後、 代わりと言われたそれは僕の頭を撫でてくる。 「私じゃ、届かないから」 そう言ったときの笑顔だけは、少し寂しそうに見えた。 「あ、あっ」 「我慢しないでくださいね」 頭を撫でていた指が、全身を這って足まで伝ってくる。 だけど露出させられた箇所には触れてこない。 すぐ近くまでは触ってくれるのに、 そこだけ、避けて。 「正直に言ってくださればしてあげますから」 「ん、んああっ」 「それともじらされるのが好きでした?」 内股を下から上に撫で上げられて、 想像以上の快楽が体を突き抜ける。 この指に何か力があるのか、 先ほど噛まれたときに注入されたもののせいか、 どちらかは分からない。 ただとにかく気持ちがよくてうずうずする。 触ってほしい、 触ってほしい、 彼に、知られないなら、 もっと気持ちよくしてほしい。 「さ、さわっ・・・」 「何ですか?」 「あう、ん、触って、くださいっ」 「何を触ってほしいのか、もお願いします」 普段なら言えない。 今なら、 彼女以外は誰もいない誰も見ていない誰も聞いていない。 「はあっ、あ・・・僕、の、おちんちんを・・・触って、ほしっ・・・」 「はい。よく言えました」 「あああっ!ふああ、あ、強い、ですっ!!」 「好きでしょう?」 すき、すきです、だいすき、 強くされるほど、きもちがいいから、だいすきです。 「ひあ、もう、出ちゃいますっ!」 「どうぞ」 「ああああっ・・・!!」 ああ・・・ 女性の前で、こんなこと・・・。 恥ずかしいのに興奮する。 見られたことが、 縛られて何も出来ない状態でされてることに異常な興奮を覚える。 もっとほしくなる、 一回だけなんて、我慢できない。 「分かってます、こっちも、でしょう?」 「ん・・・う」 「入りやすいように濡らしてあげますね」 彼女が指を舐めてから曲げると、 ややあってから濡れた青い指が後ろを撫でた。 その指の先からぬるりと暖かい液体が漏れている。 「ひゃう、ああ、早く、入れてください」 「うふふ。正直な人間は嫌いじゃないわ」 入って、くる、 体の中に。 入るときは柔らかかったけど、 中に入るとどんどん硬くなる。 いつものよりも、硬くて、長くて、 奥まで入ってくる。 彼女もうっすら頬を染めて額に汗を浮かべていて、 代わりとはいっても僕の中に入っている感覚はあるんだろうか。 そうだといいな、 いつも言ってくれるんです、 僕の中は気持ちがいいって。 「中はどの辺が気持ちいいの?」 「あのっ、ま、前が、きもちい、れす、」 「ここかしら」 「そこっ・・・!そこ、きもちいっ・・!!」 彼女が動かすたびにどきどきする。 すぐ後に、すごく気持ちよくなれると分かるから。 「まだまだ入りそうですね」 「あ、あ!!!」 1本でも大きな指が、さらに1本増える。 こんなにたくさん、 大きいの、入ったこと、ないです。 はあ、はあ、 広がったら、 彼に、嫌われてしまうっ・・・ 「ん、んんんっ」 「あら。指が痛くなっちゃう」 「ごめ、ん、なさい」 「いいわ、それであなたが気持ちいいなら」 気持ちがいい、 すごく、すごく、 中がぐちゃぐちゃになって、 彼女の指でかき回されて、 また白い液体が飛んでいく。 呼吸がしにくいけど、 喘ぎすぎて声が枯れちゃいそうだけど、 それでもいい、 気持ちがよくってほかの事はどうでもいい。 あああ・・・ 中に、液体が入ってくる。 これ、 喜緑さんの、ですか? 「あは、あっ、お腹の中、熱いですっ」 「うふふ。気持ちがいいから、出しちゃった」 「ふう・・・嬉しいです・・・」 見慣れた景色に戻ったとき、 時計の時刻はまだ昼休みが始まって5分後を指していた。 すっかり、午後の授業は休んでしまったと思ったから、 改めて情報改ざん技術の高さに感動してしまいます。 「どうぞ」 「ありがとうございます」 ご丁寧に、僕の分の昼食も準備されている。 もう警戒する必要もない。 礼を述べてからいただいて、 どうしてこんなことになったのか、 経緯を聞いてみた。 「最近、平和だったでしょう?何もなくてつまらなかったの」 「はあ・・・僕はそのほうがありがたいのですが」 「そこであなたたちの姿をここから見たんです」 「え?」 にっこりと指を指すのは窓の外。 見えるのは・・・廊下?です。 「あの廊下を直線距離にして15メートルほど進んだところに、 あなたたちがいつも使っている男性用化粧室があります」 「え・・・」 いつも使っている、 というのは、 ええと、 あなたたちというのは、 彼と僕のこと? ですよね。 「ここから見ていてとても面白かったので、 会長に実践させてほしいと言ってみたのですが」 「み、見ていたって・・・」 彼女なら、見える、のでしょうか。 透視能力ですか、恐ろしいです。 いつものあの行為が見られていたとは。 事後だから開き直ってしまいますが、 あとで冷静になったときに思い出して打ちのめされそうです。 「会長にはとんでもないと言われてしまって」 ふう、と大きく溜息をついて、 さも残念そうに言った。 それはそうでしょう、 あれを会長相手にやられてしまったら、 僕が彼を生徒会長にした意味も消えかねない。 よかった。僕にしてくれて。 「それならご本人にしたほうがいいわ、と 意見がまとまりました。実際、正解でしたし」 「それはそれは・・・ありがとうございます」 たぶん褒められたので、お礼を伝える。 ということは、 会長にも色々とばれてしまった、ということですか。 どおりであのとき僕と全く目を合わせてくれなかったわけです。 その後は他愛もない話をして、 昼休みが終わる5分前に僕は生徒会室を後にした。 去り際彼女はまた薄く微笑んで、 「彼には秘密にしてあげるから、またいつでも来てね」 綺麗な声で、言った。 ごめんなさい。 僕、 このままでは通ってしまいそうです・・・。
女子×古泉万歳!
喜緑さんいいよね!いいよね!
というわけでtoraさんに捧げる(°∀°)