HB
「今日はSOS団主催のハロウィンパーティよっ!」 「いよっ! ハルにゃん、張り切ってるねえ〜っ」 「当然よ。イベントはしっかり楽しまなくちゃね。みんな着替えは済んでるわね?」 はい。僕もちゃんと、先の尖った帽子をかぶり、 黒いマントも羽織り、杖も持ちました。 長門さんが文化祭で着ていた衣装とどこか似ていますが、 マントの裏地がオレンジ色なのが大きな違いですね。 これだけで一気にハロウィン色が強くなります。 涼宮さんは真っ赤なミニスカートタイプのワンピースを着て、 背中には黒い羽が生えています。あれは悪魔でしょうか? ヘアバンドには触覚のようなものもついていますね。 とても、可愛らしいですよ。 涼宮さんと鶴屋さんで企画された今回のハロウィンパーティー、 場所はいつものように鶴屋さんが用意してくれた別宅です。 電車で数十分揺られたところにあり、 小さなホテルほどの広さがある建物を貸し切りにしてくれました。 そこで、皆さんで仮装をして、お菓子を持って。 追いかけっこをするらしいです。 お菓子をたくさん取った人が勝ち、と。 かぼちゃの形をしたたくさんのお菓子をバスケットに入れて、 間もなくスタートです。 ・・・彼は、僕を追いかけてくれるでしょうか。
スタートしてまず二階に駆け上がろうとしたところ、 すっと横にならんだ長門さんが手をかざしてきて、 それだけでお菓子を5個ほど奪われました。 幸先が悪いです。 長門さんには勝てる気がしません。 「古泉くん、わたしにも、お菓子をくだ・・・ふええっ!?」 「みくるちゃーん。お菓子くれなきゃいたずらしちゃうわよお?」 「あ、あげますっ、だから、そんな、だめですうう〜」 ああ、朝比奈さん、すみません。 助けてあげたいのは山々なのですが、 おそらくそうすると今度は僕が毒牙にかかるので・・・逃げますっ。 「よーし、俺も頑張るぜー! ってうおー!」 「あーごめーん谷口、足ひっかかっちゃったみたいー」 大きな音がしたので振りかえると、 包帯男に扮する谷口さんが転んでお菓子をすべて床に落としています。 ご友人の国木田さんが、助けるふりをして全部拾ってますね。 そして、自分のバスケットへ・・・なるほど。賢いやり方です。 「よそ見してちゃ駄目だよっ古泉くん!」 「わっ!」 「どーするっ? あたしと戦う? それともお菓子、くれるかなっ」 「つ、鶴屋さん・・・」 2階へ続く踊り場で早速果たし状を突き付けられました。 戦う、というのは、怪我をさせない程度にいたずらをしあって、 降参したほうが負けになるそうなのですが、 「男子はセクハラ禁止だからね!」 という涼宮さんのお達しがあるので、 こちらからはほとんど手出しが出来ないのです。 髪を二つに分けて結んで、結び目にはガイコツのおもちゃがついています。 衣装は黄色い毛がたくさんついていて、 尻尾がついているところを見ると、猫か何かの仮装のようです。 「何も言わないってコトは決闘決定だね? 手加減しないよっ」 「わ、ちょっと、待ってください」 「だーめっ」 手を引かれて連れて行かれます。 どこに行くんでしょうか、そこを右に曲がって、左に行って、また左・・・ 覚えられません、帰りは迷ってしまいそうです。 連れられた先は大きな一室でした。 スイートルーム、とまではいきませんが、それに近いくらいの部屋です。 レースがかかった天蓋付きのベッドに、ふかふかのじゅうたん。 なんだかおとぎ話のような部屋ですね。 「ここはお気に入りの部屋だよっ」 「素敵ですねえ・・・」 「だよねっ? 古泉くんも気に入ってくれると嬉しいさー」 「はい、今日はお招きいただいて本当にありが」 「堅苦しいことは抜き抜き。楽しんじゃおっ」 「はい・・・え、あれ」 腕を繋がれたままそのベッドまで歩き、 すると、体を軽く押されてその場に倒されました。 鶴屋さんの髪を止めていたガイコツ付きのリボンが、 いつの間にか僕の両腕を縛っています。 「いたずら、しちゃおっか」 「え、え、えっ」 まさか、 この展開は。 彼に似たようなことをされた覚えがあります。 ネクタイで腕を縛られて、 僕ばっかり、何回も何回も何回も。 一緒になりたいってお願いをしても聞いてくれずに、 ただひたすら出させられて、飲まれて、ぐちゃぐちゃに・・・ ぐったりとしてしまったものの、 彼に見られながらひたすら責められるのは、 正直に言うと少しだけ、・・・いえ、だいぶ、気持ちがよかったです。 思い出して、どきどきしてきました。 もしかして、鶴屋さんまで、僕に、そんな? 「ふ・・・あ、や、だめですっ・・・!」 「やあ、キョンくんじゃないかっ。お菓子ちょうだいっ」 「どうぞ、鶴屋さん」 「ありがとーっ! 古泉くんも部屋の中にいるよ。じゃねっ」 「古泉」 「は・・・はい・・・」 「何してたんだ、ここで」 はい、それが、鶴屋さんに全身をくすぐられまして、 死んでしまうかと思いました。 古来より拷問として使われていただけのことはあります。 お菓子を差し上げますと言ってもやめてくれなくて、 僕の体の全部が敏感だとばれてしまい、 涙が出るまでくすぐられました。 ようやく満足されたところで出ていかれましたが、 僕を呼ぶあなたの声が聞こえた時は天使か何かかと思いました・・・。 「大丈夫か? よだれ出てるぞ」 「はっ。すみません」 「拭かなくていい」 「え・・・あ、あう」 あごと頬を、舐められました。 先ほどまで体中を弄られていたせいか、敏感に、なってます。 どきどきします・・・。 「会いたかったです」 顔に傷のマークを付けた、彼は海賊です。 大きな帽子をかぶって、顎にはマジックで髭を書かれています。 いつもと違うあなたの恰好。 着替えが終わって集まった時からどきどきして、見ていられませんでした。 今は二人きりなので、どきどきしながら、抱きついてみます。 「俺もお前を探していたんだが、こんな場所で鶴屋さんといちゃついていたとはな」 「い、いちゃ・・・、ち、違いますっ」 「悪い子にはお仕置きだ」 「え、えーっ」 後ろ手に鍵をかけて、 彼は僕に、ベッドに横になるように言いました。 彼の言うことを僕が聞かないわけにはいかず、 おずおずとベッドへ行き、寝転がります。 するとすぐに彼がその上にやってきました。 ああ、だめです、同じ屋根の下に、皆さんがいらっしゃるのに・・・ 「だめとか言いながらこれか」 「あっ・・・!!」 「本当に・・・悪い子だな、お前は」 「ご、ごめんなさい」 あなたに何かされると思ったら、もう、それだけで、 体は反応してしまいます。 あなたに見つめられるだけで、 名前を呼ばれるだけで、 少しでも、撫でられるだけで。 頭のてっぺんから足の指先まで血液が駆け巡って、 あっという間にこうなってしまいます。 やっぱり僕は、いけない子、なんですね。 あなたの言う通り。 だから、・・・なんでも、してください。 「ん、ん、あっ、そこは・・・っ」 お菓子は全部鶴屋さんに取られてしまいました。 だから代わりに甘いものをよこせって、僕のそこ、舐め・・・ 甘いものなんて出ません。 見た目は、濃い砂糖水、みたいですけど、甘く、ないんです。 「指入れた途端に溢れてきたな・・・」 「うう、すみません」 「いいけど」 彼の唾液と、僕の漏らしたものが垂れてきて、 衣装が・・・汚れてます。 後で誰かに気付かれたら大変です、でも、 やめてほしいなんて、言えません。 「あ、あっ、気持ち、いいです、どっちも・・・!」 「こら。気持ちよくなってどうする」 「だ、だって・・・ああ・・・」 「しょうがないな。ここからは自分でやれ」 「え・・・!」 暖かい舌が離れてしまいました。 中を、気持ちよくしてくれてた指も。 うずうずと体が熱くなるばかりで、このままでは、辛いだけです。 続きをしてほしいと訴えかける眼差しを送りましたが、 当然の如く無視をされました。 いつも、優しいのに・・・ 今日は怒っていらっしゃるんですね・・・ 彼は口を開けて待っているだけ。 僕は、自分でして、そこに出さないといけないそうです。 出来るでしょうか・・・恥ずかしくてたまりません。 「さっさとやらないとハルヒに見つかるぞ」 「それは、困ります」 「じゃあ早く」 「は、はい・・・。見ちゃ、だめですよ」 「見るにきまってるだろ」 「そ、そうですか・・・」 彼にされているのを想像して、 自分で手をあてて、動かしてみます。 すぐにもう片方の手をとられてお尻までもっていかれました。 あ、こっちも、ですか・・・? 自分で、入れるんですか? 舐めてもらったのと零れてきたのでぬるぬるしてて、 少し撫でるだけでするりと指が入っていきます。 気持ち、いいけど、 あなたのとは、全然違う。 あなたの指は、暖かくて、僕の好きなところを全部分かってる。 あなたのがいいです。 僕のじゃ、物足りないです。 でも、見られてるって思うと、ぞくぞくして、 結局彼の目の前で、一人で、出してしまいました。 彼の顔めがけて・・・あああ、口だけじゃなく、 顔のいろんなところに飛ばしてしまいました、 ご、ごめんなさい。 「俺の衣装も汚れたぞ」 「ごめんなさい、ごめんなさい」 「まだ足りないみたいだな、お仕置きが」 「ふ、う・・・」 「ほら、足開け。自分で入れろ」 あなたはお仕置きだと言いますが、 僕にとってこれは、 とても、 とても、 嬉しい、ことで、 「あ・・・!! すっ、すごい、です」 「うっさい」 「見てるだけで、こんなに・・・?」 「黙ってろ。馬鹿古泉」 「ふ・・・すみ、ません・・・あ、んう」 僕は、あなたとするって思うとすぐ意識します、 あなたが、同じように思ってくれてるのを感じると、 もっともっと、気持ちよくなります。 僕の、中に入ってくるの、大きくて・・・、すごく、奥、まで、入りそう、です。 「は、ああっ、きもち、いい・・・あなたの、きもちい、です」 「お前は・・・やらしい体だな」 「あなたの、せいです・・・っ」 「はは。それはいえてる」 こういった行為を教えてくれたのも、 気持ちよくしてくれたのも、あなたです。 最初は怖かったものですが、 今では、しないと、さびしくなるほどに、好きです。 こんなこと、してはいけない時にするのも、 悪いと思っていて学校で抱き合うのも、気持ちがいいから・・・。 甘いキスを繰り返しながら腰を揺らして、 彼のを、 僕の中に、 たっぷり、出してもらいました。 お腹の中が暖かいです。 僕、幸せです。 大好きです、大好きです、大好きです。 「落ち着いたか? もう戻らないと」 「はい・・・最後に、もう一度、キスしてください」 「わかった」 まだまだ頭はぼんやりしますが大丈夫です。 あなたとし終わって2分後に皆さんと会った日もありますし、 これだけ休めれば、問題ありません。 「いたずらされちゃいましたね、お菓子がなかったから」 「ずいぶん喜ばれちまったけどな」 「はい。すみません」 「俺のやるよ。ほら」 「わあ、ありがとうございます」 彼が持っていたかぼちゃのお菓子をいただきました。 戻った時に取られないように、ポケットにしまいます。 ふふ、嬉しいです。 大事に食べますね。 一緒に部屋を出て、また迷路のような廊下を歩いて、 一階の広間に集まった時には既に皆さん集まって、 夕飯の準備が出来ていました。 「あれー、二人とも、どこにいたんだいっ? 探しても見つからないからさー」 「すみません、本気でやりあってたら時間を忘れて」 「う・・・」 「おっそいわよ、キョン!! 古泉くんはあんただけのものじゃないんだから、 勝手に独り占めしないで」 本気で。やりあう。 分かっているのは僕と彼だけとはいえ、照れます。 結局勝負は涼宮さんと鶴屋さんが同率一位になったそうで、 お二人で楽しそうに乾杯をしていらっしゃいます。 僕は彼からもらったお菓子だけでじゅうぶんです。 きっと、どのお菓子より、甘いですね。 お菓子も、いたずらも・・・どっちも、あなたのなら、歓迎です。 ハロウィンじゃ、なくても。
ハロウィンにかこつけてただのエロ話っていう・・・
もうちょい遊ばせたかったんですが古泉が早くしたいというので無理でした(?
キョンはもちろん古泉の匂いを嗅いで部屋にたどり着いたんですよ。