押し倒した古泉はまたも、怯えた目で見上げている。
怖がらなくていいさ、
俺は昨夜、全ての脳細胞を使って勉強したんだ。
この件に関して言えば、ハルヒなんかより全然知識は上だぜ。


自慢できることでもないか。


火傷−5 side k




興奮も冷めぬまま、口付ける。
勢いづけすぎて、前歯が当たって、少々悶絶だ。




気を取り直してもう一度。

「ふ、・・・」

すでに臨戦態勢のため、とにかく、早く古泉が欲しい。
かといって焦らすのも駄目だ。
ロマンが、雰囲気が、大切だからな。
いかに男同士といえども、な。


口を大きく開けて、舌を伸ばす。
もっと、深く。
もっと、古泉を感じたいんだよ。


上に乗っかっているせいか、唾液が古泉の口にどんどん落ちる。
レモンを見たってこんなに出なかった、唾液の量だ。
興奮に比例するんだろうか。
ああ、やばいな、すっげえ、垂れた。
開きっぱなしの口に入っちまう。すまん、古泉。


「あ、う、んんっ」


ごくり、と喉を通る音が聞こえる。
おいおい、飲んだのかよ。
俺の唾液だぞ、そいつ。飲むのかよ。いいのか。


たまらないな、それ、たまらない。





我慢、できない。やっぱり。
ロマンとか雰囲気とか、もうどーでもいいよな。



テーブルの上に置いていたローションのフタを開ける。
え、もうですか!?と古泉が言ってるような気もする。
そうだ、もうだ。
お前のせいだぞ、言っておくが。


「あ、あの、恥ずかしい、です」



早急にベルトを外し、脱がせようとしたところで抵抗が入る。
大丈夫だから。
俺に任せておけ。


腕を跳ね除け、一気に脱がすと、
おお、ちゃんとお前も勃ってるじゃないか。
これが萎えてたら俺もさすがに参るからな。




はあ、やっぱり、見てると、駄目だ。
制服を最後まで脱がす時間すら惜しい。そのままでいいか。
足のとこでひっかかってるが、まあ、いいか。


「い、やだ・・・恥ずかしいです・・・!」


まじまじと見すぎか?
電気、ついたままだしな。
昨日はついここから目を逸らしたものだが、案外、見れるもんだ。


ビンから液体を手のひらに取り出す。
うお、すげ。予想以上に出てきた。
とりあえず全部、塗りたくってやるか。
まずは1回イかせて力を抜かせるんだったよな。


「あっ!?そ、それ、なんか、変ですっ」
「おう、すげえぬるぬるする」
「や、だ、あ、ああっ」


これはいい。
非常にやりやすい。
ぴちゃぴちゃとわざと音を立てて擦ってやる。
先端から透明な液体がにじみだして、古泉が感じているのが分かると、
嬉しい。


「我慢すんなよ、古泉」


声まで我慢して、両手で必死に口を押さえている。
それじゃだめだろ。
声、好きなんだ。
声、聞いていたいんだ。


ビンを床に置いて、その手でとりあえず片手だけ外す。
それだけでも効果的だった。

「は、あっ、手、離して・・・!」
「駄目だ、声も我慢すんな」
「い、や・・あ、あああ、ああっ」



擦る右手に力を入れる。
こんな状態ならこのくらい強くても、痛くないよな?

「ああああああっ」
「いいぞ、古泉、イっちまえ」
「や、あ、いや、やだ、」
「古泉、古泉」
「う、うう、あ、あああぁぁ・・・!!」


右手の中が震える。
脈打って、腹の上に、ぼたぼたと液体をこぼす。
手のひらにもだいぶ漏れたので舐めてみると、なんだか不思議な味がした。
これが古泉の味か?
ま、嫌いじゃないな。




「う、ううっ・・・」




また、泣いてる。
俺、頑張った。もう、我慢しないぞ。





ビンを再度、手に取る。
たっぷりローションを出して、足の間に塗りつける。
あおむけの体勢はキツいとのことなので、うつぶせにしてやる。
力の抜けきった古泉は、されるがままだ。
と思っていたら、さすがに指を入れようとするとびくんと跳ねた。


「あ、あの。あの」
「痛くないようにするから、ちょっと、我慢してくれ」

俺だってここまで耐えたんだからな。
ベルトがキツイぞ。マジで。




「く、うっ・・」


苦しそうに呻く。
ごめんな、古泉。
だけどきっと、良くなるからな。


中指を進める。
これは、キツい。
こんなに濡らしているのに、キツい。
苦しいだろうが、ここは少し無理をしてもらわないと困る。



「ううっ、い、あ・・・!」


無理やり進めるとき、古泉が、
痛い、
と言いたいのを堪えているのに気付いて、また、たまらなくなった。
かわいい。かわいい、かわいい。


ベルトを外す。のに、手間取る。
はやりすぎだ。落ち着け、落ち着け俺。
制服も下着も脱ぎ捨てて、とうにぐちゃぐちゃになっている
古泉の制服もちゃんと脱がしてやる。
ああ、ええと、何か忘れてる気もするが、もういい!


「あああっ・・・!!!」
「入れるぞ、古泉、力、できるだけ抜け」
「は、いっ・・・!」


さすがに震えている。
涙で顔もぐちゃぐちゃだ。
かわいそうだが、それ以上に、かわいい。



ああ、古泉、古泉、こいずみ。




古泉・・・・・・・・・・!!!!










というわけで、あまり、そこからのことは覚えていない。
最初はあっという間に終わって記憶に残らないものだ、とは
雑誌などでもよく読んだが、まったくその通りだ。


必死に古泉の体を揺らして、号泣に近いくらい泣いている古泉を
気遣ってやれる余裕もなく、イってしまった。
そりゃあもう経験したことのない快感で、
頭が真っ白になって、覆いかぶさってそのまま・・・たぶん、寝た。



目を覚ますとベッドにしっかり横になっていた。
上半身だけ制服を着ているみっともない姿のままだったが。



「起きましたか」


一人、シャワーを浴びてきたらしい古泉が、
髪から雫を垂らしながら浴室から出てくる。
機嫌が悪そうに見えるのは気のせいじゃないよな。
何を怒ってるんだ、お前。


と、聞こうとしたときに、古泉の首筋についた火傷のような
真っ赤な跡に気付く。
あー、なんだそれは。
・・・もしかして、
もしかしなくても俺か?俺がやったのか?


さらにテーブルの上に置きっぱなしのゴムも目に入る。
そうか、それだ。忘れていたのは。
2箱も買ってきておいて、すっかり存在を忘れていたぜ!
ということは・・・もしか・・しなくても。
中に出したということだよな。


「・・・・・わ、悪い・・・」
「本当に、悪いと思ってますか?」
「・・・思ってるよ」
「・・・・・・」


怒ってる顔もかわいいな。
跡つけんのも中に出すのも、これじゃ、仕方ないだろ。

とは、言わない。
うん、言わないぞ。




「古泉、古泉」


手招きをすると、警戒心丸出しで、しかしちゃんと、こっちにくる。


「目立つな、これ」
「シャツじゃ隠れません」
「・・・すまん、調子に乗った」
「・・・困ります、ん!」



今度のキスは、また、突き飛ばされた。



古泉には悪いが、俺は今、かつてない満足感に浸っている。


「古泉、好きだ、古泉」
「僕は好きじゃありません!」
「そうか。でも俺は好きだぜ」
「・・・・・・そんなこと、言わないでください」
「すげー、好き」
「・・・・・・・・・あ、あの」
「お前が好きだ」
「・・・・・・・・・・・・ぼ、くも・・・」



この古泉は、演技じゃなさそうだからな。






thank you !

しょうもないテンションのまま終わったぜー!甘いわクドいわで吐きそうです!
エロ・・つか肝心なとこカット・・・
と・言うのも、私はイツキがイクだけで満足するからであります(宣言)。
古泉至上主義なのでね。
タイトルがほぼ意味をなしていないのはどちらのルートも共通。。。。(沈)

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