※痛いだけです
 痛いの好きな方以外は読まれないことをおすすめします
※作者もキョンも古泉が大好きです















やめてください、とか、
痛い、とか、
無理です、とか、
ごめんなさい。



そんな言葉を古泉から聞くと、
制御できない衝動に駆られる。




長門、どうしたもんかな、こうゆうのは。
情報の制御はお前、得意だろ。
やり方教えてくれ。


衝動




「や、だっ、外して、くださいっ」
「外さない」
「あ、う、ああっ」



目には古泉が新しく買ったばかりのネクタイが堅く結ばれている。
前までつけていたやつは、唾液で濡れて使えなくなった。


いつものように嫌がる古泉を捕まえて、
腕は既に拘束している。

いつもはうるさいと口を塞ぐのだが、
古泉の家だし、
いつも同じじゃつまらない。


そう思って目隠しをしたら予想以上に古泉が恐がり、
見えないのがそんなに違うのか、
少し触れてやるだけで面白いくらい体を跳ねさせた。
やってみるもんだな。


潤滑剤で濡らして、ぐいぐいと入り口に親指を押しつけると、
髪を振り乱して首を振る。怖い、怖いと繰り返し叫んでいる。




あー、
なんだろうな、この感覚は。
めちゃくちゃにしたい。
もっともっと怖がる声を聞きたい。
もっと泣かせたいしもっとひどいことをしたくなる。







俺は古泉が好きなのに。



閉鎖空間から帰ってきたくたびれた古泉を見ると頭を撫でたくなるし、
ハルヒのために気を使いまくって頑張っているような姿は、
馬鹿だなと思いながらも抱きしめてやりたくなる。


それはひどいことではないし、
たぶん純粋に、
好きだからだと思う。



なのに、
一度欲情すると、こうなる。
頭の血が全部沸騰してなくなったみたいに、
自分でもおかしいと分かるくらい、興奮する。


「痛い、痛い、痛いです、いやです・・・!」



痛いだろうな、そりゃ。
慣らそうとして指を入れているわけじゃない。
痛くしてやりたいんだよ、とにかく。


入り口を押し広げるように指を曲げてから、
さらに別の指を入れる。
絶叫に近い悲鳴だ。
直後に枕を噛んで殺したから最後まで聞こえなかったけど、な。


がちがちと歯がふるえる音が耳につく。
怖いんだろうな、
次に何をされるか分からなくて。
どんなひどいことをされるのかと、
怖くてたまらないんだろ。


はあ、たまらない。
もっともっと、やりたい。


「やだ、やだ、やだ・・・!」


それしか言えないのか、お前は。
いやだとかごめんなさいとか、
そう言うから俺は止められないんだよ。


ほかのこと、言ってみろよ。
止めて、みせろよ。


「ああああぁぁ・・・!!」



まだ全然準備の出来ていないところに、もう1本、増やす。
そうすることで更に力が入る。そうするほうが、痛いだろうに。
力抜けって言ったって、無理だろうけど。
潤滑剤の音がぐちゃぐちゃと聞こえてくるけれど、
決して気持ちよくなんか、ないよな。


「くる、し・・・!っあ、やっ!!」



ネクタイを引っ張って、枕を噛む古泉の顔を上げる。
そんなもので我慢させない。
我慢するなら、何も使うなよ。噛むなよ。
どこにも力の入らないような状態で、
それでも我慢してみろよ。


「あああっ、やめ、やめて、くださっ、うああぁぁ」




目を隠していても泣いていることが分かる、
頬に伝わる涙が、乾くことなく流れている。
たぶん、このネクタイも、もう駄目だな。
今度は俺が買ってやるよ。
腕を拘束してる、ぐちゃぐちゃになったシャツも、
新しく買ってやるよ。

だから、我慢しろ。



「いた、い、痛いっ・・・!ごめ、なさ、い・・!」



限界が近づくと、古泉は、許しを乞う。
もう耐えられないと。
痛くて、辛くて、苦しいんだと。



でもな、まだだ、古泉。


「ごめんなさ、い、ごめんなさい・・!ううああああ」



第二関節まで入れた指を、もっと、押し込む。
締め付けられる指が痛いほどだ。




「くるしい、です、もう、いやです・・!」



ああ、あとちょっとで、全部、入るのに。



「ううううううっ」



もう、駄目か。
これ以上やったら、また、気絶、しちまうな。




「古泉、なあ、もう少し」
「無理です、無理です、ごめんなさいっっ」
「じゃあ、こっちを入れるから、我慢しろ」



ずるりと指を引き抜いて、腕を掴んで立ち上がらせる。


「・・・え?あの・・・・どこ、へ」



足元のおぼつかない古泉を押して、洗面台へ移動させる。
肩を台に乗せて、腰を突き出させ、足も開く。
腕は、シャツで縛ったままだ。
後ろから入れても、これなら、顔が分かるからな。



「つめたっ・・・この、体勢、辛、いです」
「いいから」


足を広げさせてぐぐぐ、と中に押し入れる。
古泉の声がますます高くなって、またネクタイの間から、
涙が流れた。ああ、目、隠してるのもいいけど、
やっぱり顔が見たい。それに、見せたい。
こんな姿でやられてるお前自身を。



「ひっ、あっ、ううう、い、たいっ」


奥まで入れたところで、ネクタイをほどく。床に、落とす。
顎をつかんで前を向かせると、
ああ、また、残しちまった痕が、痛々しい。
溜まっていた涙が溢れ出して、古泉はそんな自分を見た瞬間に、
また声を上げて泣いた。



「やめて・・・こんな、ひどい、やめてください・・・!」



見ないようにしようと逃げる頭を掴む。
髪を引っ張って顔を上げさせる。
乱暴だと思うが、この顔を見ないなんて、勿体無い。



「いや、いや、やだ・・・!!!!」


全然違うな、いつもの顔と。
苛々するんだよ、ハルヒ相手にヘラヘラ笑ってるお前は。
そのままの笑顔を俺に向けてくるのも。


出会ったときより細くなった腰を押さえつけて、
一気に抜いてから奥まで打ち付ける。
きつくて、熱くて、気持ちがいい。
何度やっても、なんで、飽きないんだろう。
毎回毎回、こんなに古泉で興奮するのは、なんでだ。


「あ、古泉、・・・中に、出すぞ」
「い、や・・・!お願い、で、すから、やめて・・・!」



古泉は中に出されるのを嫌がる。
俺が見ているところで、後処理を自分でさせられるから。


「あー、古泉、古泉・・・!」
「うあああっ、や、や、だっ・・・!」



奥で放出すると、あまりの気持ちよさで、俺の足まで震えた。


支えていた手を離すと古泉の腰がずるりと下に落ちる。
やっと、手の拘束をほどいてやると、必死に涙と涎を拭った。




肩を大きく上下させて息をしている古泉をじっと見ながら、
少し落ち着いてきたところで、顎を掴んでこっちに向かせる。


「風呂、行けよ」
「・・・・・・・・・」


目を閉じて首を振ったって、無駄なことは、わかってるよな?



すぐ向かいにある風呂場のドアを開けて、
古泉の腕を引いて背中を押す。
いつものことだろ、いい加減、慣れろよ。
いつまで、泣いてるんだ。


「ごめんなさい、ごめんなさい、でき、ません・・・」


いつもやってるだろ。
そのままで辛いのは、お前だろ。


「じゃあ俺がやってやる」
「っ・・・! そ、それは・・・」
「自分でできないんだろ?」
「・・・でき、ます・・・・」


一度、俺がやってやったときに、
かなり強引に奥から掻き出してやったのが相当辛かったらしい。
顔を青くして指をおずおずと足の間に伸ばした。


「う、ぐ・・・」

指を出し入れするたびにぼたり、と液が浴室に垂れる。
唇を噛んで羞恥に耐えて、涙は堪えられないまま流れている。
お前、ずっと泣いてるな。水分、足りてるか?


4回くらいそうしただけで古泉は指を引き抜き、
両手を床について呼吸を整えようと、息を深く吸う。
まだまだだろ、そのくらいでへばってたら、駄目だぞ。


「え、あ!」


引き寄せて背中から指を回し、
ぬるぬるとしたそこに突き入れた。
見てたら、また、沸騰してきちまったんだよ。


「い、いや!!!」


座った体勢のまま、両足で古泉の足を押さえて後ろから
入れて、抜くと、さっきの残骸が太ももを伝って出てくる。
指を入れるたびに入り口がひくひくと反応している。
まだやわらかいそこに、指を3本、
ぐちゃぐちゃとできるだけ奥まで入れてやる。
早く終わらせた方が、いいよな?


「くる、くるし、や、や、」
「いいからもっと足開けって」
「やあああっ・・・」



何度か出したときに、
古泉の全身の力が抜けた。



ああ、また。
「古泉、おい」
全体重が腕にかかってくる。
気、失っちまった。


とりあえず最後まで処理してから、抱き上げて、ベッドまで運んでやる。
ずいぶん、軽いな。軽くなったのか。痩せたのか。
俺の、せいだろうな。






濡らしたタオルで体も顔も拭いて、髪も整えてやる。
それでも、悲惨だ。
真っ青な顔で、目の周りだけが赤く腫れている。




好きなのに。
古泉が好きなのに。
こんなことをして、かわいそうだと思うのに。
それでも止められない。
なんでだ。
古泉が、好きなのに。
守りたいと思うことも、
大切にしたいと思うことも、確かなのに。









少しして目を覚ました古泉は、
俺を見つめて、震える腕を伸ばして頬を撫でた。



「だいじょぶ、です・・・・・」



笑うなよ。
古泉。



「僕は、あなたが、好きです・・・」




俺も、そうなんだ。
俺も、好きなんだ。
本当、なんだ。




「だから、大丈夫・・・」


こんな俺にするのも。
こんな俺を受け止めるのも、
たぶん、
お前しかいない。


なるべく大切にするから。
いつか、好きだということも、伝えるから。


そばにいてくれ、古泉。



thank you !

ごめんなさいとしか言えない!言い訳はしません・・・(逃)

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