何度も何度も本を読みました。
何度も何度も、実践DVDを見ては、夜眠れなくて困ったものです。
だけどもう、大丈夫です。
僕はもう、大丈夫です。


通販で買ったじゅ、潤滑剤、これは、どこに置いておくのがスマート
なんでしょうか?枕元では、あまりに露骨すぎると思います。
とりあえず、ベッドの下に隠しておけばよいでしょうか。


今日は彼が泊まりに来る日。
彼の家に行ってから、ちょうど1ヶ月。
またここまで伸ばしてしまったことを謝って、
きょ、今日こそ。
もう、覚悟は、できています。







遂・恋せよ乙女





「あー、疲れた」



今日のSOS団緊急ミーティングは、長かったですからね。
特に涼宮さんはあなたに意見を求めることが多かったので、
お疲れなのも、分かります。


「お疲れさまでした」


最近よく、部室で好んで飲んでいる紅茶を差し出します。
少し甘い桃の香りがする紅茶、
朝比奈さんに聞いて同じものを買ってきたんです。



明日は、土曜日だから。
朝は、ゆっくりできますから。
いつでも、いいです。
あっ、先にシャワーを浴びておいた方が、いいですよね?


「ゆっくり、テレビでも見ていてください」
「おう」





あれから、彼は僕に迫ってくるようなことは一度もなくて、
だけど部室やこの部屋で、キスは、しました。
いまだに彼とそうするのはドキドキして、体が熱くなって、
最近は、もっと先まで、と思うように、なりました。
これが、これが、よ、欲情・・・というものなんでしょうか。
彼が僕に、感じているものなんでしょうか。


得た知識はどれも目から鱗、どころではないものばかりで、
これが本当に可能なのか誰かに聞きたかったのですが、
勿論森さんには聞けませんし、裕さんあたりなら知ってそうですが、
下手に聞いてあらぬ誤解を招くのも困ります。
彼は、全部、知っているんでしょうか。
知っていて、僕と、そうしたいと・・・


シャワーを頭からかぶっても、心臓が早まるのを、抑えられません。
と、と、とりあえず、しっかり、洗っておかないと。
この体に、彼の指が触れて、僕も、彼の肌に触れる、なんて、


考えないように、しましょう。
考えれば考えるほど、頭の中が沸騰しそうになります。
シャワーの温度は低めに設定しているのに、
どうしてこんなに熱いんでしょうか。









「風呂、長すぎじゃないか」
「す、すみません」


時計を見ると1時間も経っていました。
湯船に入っていたわけでもないのに、お、おかしいですね。
なんだか意識していると思われそうで、恥ずかしいです。
実際、意識しているんですが・・・。
入れ替わりでシャワーを浴びに行った彼は、
僕がベッドを整えているうちに出てきました。
早いんですね。
洗い立ての僕の部屋着を着ている姿、うう、ドキドキします。



隣に座ると、同じシャンプーの香りがして、
見ているテレビの内容は全く頭に入ってきません。
アクション映画のようで、彼の目が、奪われている。
この映画は、何時に終わるんだろう。
焦ることは、ない。
まだまだ時間はあります。




いつもならつまらないテレビを見ていると寝てしまう僕ですが、
今日は緊張しているので眠くなりません。
テレビよりもあなたを見ていたいんですが、また、
今日はドキドキしすぎているので、やめておきます。
その代わり手に触れてみると、少しだけこちらを見てから、
ちゃんと繋いでくれました。
好きです、好きです、好きです。
キスがしたいです、
早く、CMになればいいのに。




と、思っていたら映画が終わって、
今の映画に対する批評を始めてしまいました。
僕、あまりちゃんと見ていなかったんです。
あなたの話している内容が、ほとんど、分かりません。
でも、あなたの声を聞いているのは好きです。
こうして隣にあなたがいてくれるのは、幸せです。
今夜は、同じベッドに、横になって、眠るんですね。
それだけでも幸せなことなのに、
あなたと、キスをして、あなたに、触れられて、あなたに・・・








「お前、また俺の話聞いてないだろ」
「・・・えっ?き、聞いてます」
「じゃあ今、なんて言ってた?」
「え、ええと、先ほどの、映画の・・・」
「違う」




す、すっかりまた自分の世界に入ってしまいました。
繋いだ手が離れていって、あれ、もう、寝るんですか?
あ、でも、もう、11時ですね。いつもなら、寝る時間です。
隣、行っていいんでしょうか。



電気を消して、高鳴る胸をおさえつつも隣に横になっても、
彼は壁側を向いたままこちらを見てくれません。
まだ今日は、キスもしていないのに、
もしかしてこのまま、寝て、起きて、おしまい。なんでしょうか。




そ、そんな。





「すみませんでした」
「・・・」
「僕、あなたと一緒にこうして、眠れると思うと、嬉しくて、
 そのことばかり、考えてしまって・・・」
「なんだそりゃ・・・」
「あのっ・・・あの、キス、してもいいですか?」



そう、今までは、何度も断って、ずっと、待たせてしまったから、
今日こそ僕が、覚悟が出来ているということを、言わないと。



やっとこちらを向いてくれた彼に口付けて、腕を回す。
いつもは座ったり、立った姿勢でしているので、
こんな風に横になってするというだけで異様にドキドキします。
口を開けて、舌を入れて、触れ合うと、気持ち、いいです。
抱きついて、足を絡めると、彼の足に・・・あたって、
少し動くだけでも、す、すごい、です。



「ん、あっ・・・」



言わなくても、分かってもらえるでしょうか。
触れて、いるから、分かりますよね、僕の・・・
今日は、いいです。僕、覚悟、出来てます。








「古泉・・・」



耳元でささやかれる声。
ぞくぞくと鳥肌が立って、熱くなる。



「は、いっ」
「・・・・・・おやすみ」





え、
え、
ええええええ!




「あ、え、ええと、あれ・・・?」



しないんですか、と言おうとして言葉を飲み込んで、
もう少し、寄り添ってみる。これ以上、近づけないくらいに。
この状態で、眠れるものなんでしょうか、
僕と、したいって、思わないんでしょうか・・・。
僕はしたいです。
あなたと。
触れられたいし、触れたいです。




背中からそっと手を入れて、肌に触れてみると、
僕を抱き締めてくれている腕が少しだけ動いて、
なんだかとてもたまらない気持ちになって、
閉じている瞼に軽く口付けて、
何度も何度も、いろんなところに、キスを繰り返した。



「・・・眠くないのか」
「ないです」
「そうか」
「僕、その・・・きょ、今日、いい、ですから」



うまく言えない、恥ずかしくて、とても顔なんて見れないし、
見ていないのに、はっきり、したいなんて言えない。



「何がいいんだよ」



分かってる、はずなのに。
い、言わせたいんですか、僕に。
意地悪です・・・でも、僕も今まで、ひどいことをしてきてしまった。



「あな、あなたと、しても、いい、です」
「だから、何を」
「う、うう・・・その・・・あの」




口ごもっていると、腰に手が回されて、彼が、上に。
そう、初めてキスをしたときも、ここで、こんなふうに。
あの時も、僕からしようとして、彼がしてくれた。
言わないと。僕だって、いつまでも受身じゃ、いけない。




「え、っと、あ、あなたと、あなた、と、え、え、え、」
「落ち着け、古泉」
「は、はい・・・」





あなたとのことを考えるとうまく喋れません。
上に乗って、両手で僕の頬を押さえている。
まっすぐ僕を見てくる目、
あたたかい指、
そう、僕は彼を全部好きなんだから、
怖くないしもっと全部、大好きになりたいから、







「・・・あなたと、えっちしたいです」







言ってすぐに、逃げ出したくなりました。
恥ずかしくて、恥ずかしくて、恥ずかしくて、
だって、あなたまで、顔を赤くするから、
余計恥ずかしくて、ああ、もう少し他の言い方があったのに、
どうしてあんなふうに言ってしまったんだろう。






「・・・・・・悪い、言わせた」


忘れてください・・・。






「古泉」
「・・・・・はい」
「好きだ」





こんな、僕でも?


僕は、僕は、もちろん、好きです。
ずっとずっと、大好きです。









服がたくし上げられて、肌が露になる。
電気は消しているけど、やっぱり少し、恥ずかしい。
自分で触ったって何も感じないのに、
彼の指が触れるとどこも熱くなって気持ちよくて、
舌が這ってくると自然と声が上がった。
こんな声、と口元をおさえようとするとその手は払われて、


「声、ちゃんと聞かせろ」


恥ずかしいです。こんな声、普段は出ないのに。
でも、あなたが、望むなら。



「あ、っ・・・ん、うぅっ」
「ここ、くすぐったいか」
「くすぐ、ったく、ないです・・」



胸、なんて、感じるものなんでしょうか、
相手があなただから、特別、なんですよね。
あんまり、舐められると、頭がおかしくなりそうです。



「ふあ、あっ・・・そこ、ばっかり、舐めないで・・・」
「ああ・・・そうだな」
「ひ、あっ!!」



口を離してすぐ、腰のあたりを触っていた手が下に伸びて、
優しく撫でられて、体が跳ねるほどの刺激を感じた。
も、もう、撫でられるだけで、体が震える。



僕、したい、んですが、
最後まで出来る自信、なくなりました。
心臓が、飛び出てしまいそうです。
あなたに、何もかも、見られてしまうなんて。
あなたの、すべてを、知るだなんて。




「わ、わ、わ・・・」
「こら、押さえるな」
「は、はい・・・!」



下ろされそうになった服をついつい、
おさえてしまいました。すぐに、手をよけられて、
ああ、み、見られるの、恥ずかしい、です。



「手で隠すなって」
「は、は、は、はい・・・」



だ、だって、こんな、恥ずかしいに決まってます、
す、ごく・・・た、た、





「勃ちすぎだろ、お前」
「!!!!」




そんなこと、言わないでくださいっ!!



「あ、あ、あううっ・・・・!」
「痛くないよな」
「で、も、そんな、強く・・・ふ、ああっ」




彼の手で、強く握られて、動かされて、
これでは、すぐに、駄目になってしまう。
あなたが見てる前で、こんな、こんな・・・
ああでも、我慢できそうにないです、
こんなに強く、早く、されたら、誰だって、



「あ、も、だめ、ですっ・・・!ああ、あっ、
 い、い、いっちゃい、ます・・!」
「ああ・・・」
「あ、あ、あ・・ん、うううぅっ!」







い、しき・・・飛びそう・・・



「古泉っ!」
「は、う・・・」
「気、失うなよ」
「あっ、そ、です、ね・・・ん、う」



ああ、あなたの手を、汚してしまいました。
こんなに、気持ちがいいものなんですね、あなたにされるのは。
声をかけられなかったら完全に飛んでました。
僕のこと、わかって、いるんですね、嬉しいです。



「気持ちよかったか」
「ん・・・は、はい」
「続き、しても大丈夫だよな」



はい、だいじょうぶ、です。たぶん。



「足、開け」
「は、いっ・・・」




優しい、声。
僕、幸せです、あなたと、こんな風になれて。



あ、
え!?



「ちょ、ちょっと、待って・・・!」
「なんだよ」
「そんな、とこ、舐めたらだめですっ」


足の間に舌を伸ばしている彼の頭を咄嗟におさえて、
僕は必死に上体を起こした。
そんな、シャワーは浴びましたけど、そんな、とこ!

そんなことをしなくても、ちゃんと、準備を。
買っておいたんです、あれを。
ええと、どこに置いたんでしたっけ?
枕元は、やめて・・・




「いいから、手離せって」
「よく、ないですっ」
「そうしないと痛いだろ」
「それは、その、僕が、ええと、どこかに、」
「俺がしたいんだよ」
「え、え??」
「舐めたいから舐めさせろ」




舐め、舐めたい、って・・・!!



「痛かったり気持ち悪かったら言え」
「で、でも・・・」
「そのままでいいから」



このまま、だと、あなたが舐めている姿が、
見えてしまうのですが・・・
あ、ほんとに、舐める、んですかっ。



「う、あぁぁっ・・・な、んか、変な、感じですっ・・・」
「深呼吸でもしてろ」
「は、はいっ・・・」



目を閉じて、大きく息を吸って、吐いて、
その間にも、あなたは、僕の、そんなところを、舐めていて・・・
呼吸が整うわけ、ないじゃないですか。


もう、ここまでされてしまったら、全部、一緒です。
僕は頭を枕につけて、じっと、彼のことを感じることに、します。



「ん、この方が舐めやすい」
「恥ずかしい、こと、言わないでください」
「別に恥ずかしくない」
「僕、が・・あ、ああ、ん、し、舌っ・・・!」



押し広げるように舌が入ってくる。
手を強く握っていないと耐えられない、こんな感覚は知らない。



もう、何分経ったのかなんて分からないけれど、
このまましてもらったら彼が疲れてしまう。
そう、確か、ベッドの下に。



「ん、あう、うっ・・・あの、あのっ」
「ん」
「じゅ、潤滑・・ローション、あ、あります」
「は?お前、買ったの」
「必要、かと、思いまして・・・」



呆れられてしまうでしょうか、
僕がそんな準備をするなんて、どう、思うんでしょう。






「舐めるだけじゃ最初は無理か」



彼は、いったん口を離して、僕の頭を撫でて、
優しい、顔を。
好きです、その、表情。
呆れてない、みたいです。



「どこだ?」
「ベッドの、下に・・・」
「んー・・・これか。いっぱい、使った方がいいんだよな」


3回ほど振って液体を取り出して、彼はそれを、
舐めていたところに塗りつける。
なんか、すごくぬるぬるしていて、少し、冷たい。
彼の口から出てくるあたたかい液体とは、やっぱり違う。



「だいぶやりやすくなったな」
「ん、ううっ・・・」
「こいず、み・・・」
「あうっ!!」


指が、入ってくる。
体に一気に力が入って、余計、それで、痛い。
力を、抜かないと。



「やっぱ、痛いよな」
「へ、平気です、平気ですから、続けて」
「無理するなよ」
「く、うっ・・・!!ん、あああっ」



痛い、ような、苦しい、ような、だけど、なんだか、
よく分からない。こんなのは初めてだから、分からない。
それでもあなたが優しく、傷つけないように、
ゆっくりしてくれているから、嬉しいとも、思う。


「もう少し、いけそうか?」
「だい、じょうぶっ・・・は、ううっ」


指、が、また、1本、



「あっ、あ、あああぁぁ!」
「古泉、痛いならちゃんと言えよ」
「ち、ちが、あ、そこ・・・ん、ああ、ああうっ!」
「ここか」



おかしくなる、ところがある。
彼の指が触れると、くらくらするくらいの刺激が走る。


力を抜いてそれを受け入れていると、
痛みもあるけれど気持ちも良いような気がして、
指が出て、入っても、苦しくならない。
何度も何度も、そうして、彼は、いったん全部抜いて、僕に口付けた。







「いいか、古泉」



耳元で囁かれる声は今までに聞いたことのない声。
僕は小さくうなづいて、目を閉じる。




「たぶん、この姿勢、辛いと思うけど」



彼のが、触れる。




「お前の顔、見ていたいから」




胸の奥が熱くなったときに、指なんかじゃない、
あな、たが・・・僕、に。



「う、ううううっ・・・あ、っく・・・!」
「こい、ずみ・・・」
「あああ、あ、い、い、いたっ・・・・!」
「痛い?」
「ん、うっ・・・だい、じょうぶっ・・・です」



苦しい。
ものすごい圧迫感だ。
痛いし、辛い、けど、けど、
やめないで。




「ああうううっ!ん、ううっ」
「もう、すこし」
「あぁ・・・!!!は、あ、あ」




頑張って、息を吐く。
なるべく力を抜いて、彼も、そうしないと辛いから、
でも、奥に、入るほど、苦しくてたまらない。
やめて、もうやめて、言いかけて、
やっぱり、やめないで。
苦しくても辛くても、あなたと、こうすることが、
僕にとっては幸せなんだから。




「いた、いっ・・・痛い、ですっ、んうう」
「古泉・・・動かすの、無理なら、」
「いい、です、うご、かして」
「でも、辛いだろ」
「いい、から・・・いいです、から」



見たことのない、あなたの顔。
こんな顔で、する、んですね。
好きです。
好き、すごく、好きです。
痛くてもいい。
あなたと、繋がれるの、嬉しくて、嬉しくて、
痛くても、幸せです。
大好きなあなたを、こうして感じられる。
僕で、あなたが気持ちよくなってくれたら、
それ以上の喜びなんて、ないと、思うんです。
最初は・・・苦しいけど、
何度も何度もしたら、変わるって、書いてありました。
今は辛くても、だから、いいんです。





「こい、ずみ、こいずみっ」
「ああっ!う、っ・・・!んう、は、っあ」



彼が最初はためらいがちに動いて、体が揺れて、
だんだん、それは早くなっていって、
あまりに苦しくて涙が出たけど、
やめないでと何度も途切れ途切れに伝えて、
そのうち、僕が痛い、と言ってしまっても、
止めずに、続けて、



「古泉、俺・・・・もう、」
「ん、うっ、はい、はいっ・・・!」
「お前、かわいい、すごい、かわいい」
「あ、あ、ああ、ふ、ああっ!」



顔が熱い、体も、どんどん熱くなる。
気持ちが伝わってくる、彼の気持ちが。
こうすることで、
知らない顔も声も気持ちも全部、分かる。
大好きになると思っていたけど、
思っていた以上に、大好きで、大好きで、たまらない。



「あー・・・、古泉、いく・・・!!」
「ん、うあ、ああっ・・・!!」



一気に、抜かれて、内股に暖かい液体が、伝った。


息が、上がる。
もう、彼は僕の中ではないのに、感覚だけは残っていて、
しばらく、動けなかった。














「古泉、辛い、よな」
「ふ・・・、う、動けない、です」
「だよな・・・。すまん、拭いてやるから、そのままでいろよ、
 動いたらベッドに垂れるからな」



もう、ローションはかなり布団に落ちてますが、
こちらはまた別の話でしょうか。



タオルを持ってきて彼は僕の体を丁寧に拭いて、
動けない僕はなんだか看病でもされているような気分になりました。
まだ感覚が残っている。
変な、感じです。
もう、痛くはないけれど。
僕、あなたと、できたんですね。
ついに、ここまで、してしまったんですね。



「ごめんな」
「何が、でしょうか?」
「お前、痛かっただけだろ」
「・・・そんな、こと、ないですよ」
「バカ、男の体は分かりやすいだろーが」
「そう、ですが」



確かに、あなたが入ってきて、感じたりはしなかったですが、
きっと回数をこなせば、なんとかなるはずです!



「でも、嬉しかったです、一緒になれて」
「そうゆうもんかね」



何度も何度もあなたは、最中に、好きだと言ってくれましたし。
意識していなかったと思うので、あなたには言いません。
痛くても、あなたの気持ちを感じられたから、いいんです。



「それにしてもお前がやる気だったとは思わなかったぞ」
「そ、それは」
「ローションまで準備してるとはな。前はイヤだとか言いやがったから
 3年は待つつもりでいたんだが」
「そんな。そこまで、待たせたり、しません!」




3年、も、待ってくれるつもりだったんですね。
僕と、3年、も、一緒にいたいと、思ってくれてるんですよね。



「まあ、なんだ。今日は、最初だったからな。今度からは
 お前も良くなるように頑張ることにする」
「あ、あは・・・」
「今更照れるなよ」
「照れますよ・・・」

「また、泊まりに来ていいよな」



ちょっとだけ不安そうな声、
そんな、心配する必要なんて、ないんです。
僕は本当に嬉しかったから、
そしてこれからもずっとあなたと一緒にいたくて、
きっと一緒になりたくなるから。
あなたの普段見れない顔を見て、声を聞いて、
全部を感じたくなるから。





「ええ、もちろん、です」






thank you !

長い!長い上にどうなのこれは!
乙女古泉一人称のエロは難しいです・・・実況中継しすぎで・・・

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