放課後は涼宮さんたちが帰った後に二人で部室に戻って、
腕を回しあう。唇が触れる瞬間はいつも、ドキドキする。
彼が早く帰らないといけないときはそれだけで終わって、
少しだけ熱のこもった体を外の涼しさで誤魔化しながら、
途中までは不自然じゃないくらいの距離まで近づいて並んで、一緒に帰る。

彼が、少し帰りが遅くなってもいいときは。
盛り上がってしまうと、つい、部室で、そのまま。
涼宮さんごめんなさい、と思いながらも、止められないんです。


許可




「ん、・・・」


彼とゲームをするときにいつも座る椅子に座ったまま、
目の前には彼が立って僕の肩に手を乗せて、
少しかがんでキスをしている。
皆さんがいるときは僕には冷たい態度ばかりで、
僕は何度もくじけそうになりながらも、笑顔で返して、
後で少しだけ文句を言う。
ばれたら困るだろ、別に本意じゃない、そのくらい空気を読め、
といつも、怒られてしまうんですが。

だけど二人きりだと、優しいです。
キスも、すごく優しくて、大好きです。



「古泉、俺、お前んちまで我慢できない」
「は、い・・・僕、も・・・」



言いながらもうネクタイとベルトを外されてます。
僕は、もうちょっと我慢できたのですが、
あなたが我慢できないなら、僕も、そうします。




何度かこんなことを繰り返して、
いえ、
何度か、というよりも、
僕の家で初体験をむかえてから、
ほとんど毎日のように、している気がします・・・。


でももう、痛くはありません。
彼がいつも、僕が気持ちよくなるように頑張ってくれたから。
力が抜けるようにいっぱいキスをして、舐めて、
力が抜けてからは、僕に痛くないか聞いて、
少しずつ指を入れてくる。
最初は痛くて痛くて泣きたくなるほどだったのが、
いつの間にかだんだん、気持ちよくなってきて、
指で撫でられるだけで、前を触られていなくても、
それだけで出してしまったことも、ありました。
恥ずかしくて恥ずかしくてたまらなかったけど、
彼が、偉かったと、よくやったと、なぜかやけに褒めてくれたから、
寸でのところで意識は飛ばずに済んだものでした。


「あ、ん、ううっ・・・あ、あっ!」
「気持ち、いいんだよな、これ」
「は、い・・・きもち、いいです」
「2本、いけるか?」
「だいじょ、ぶ、あ、ああっ・・・!」



毎日、してるけど、指が入ってくる感覚には、どうしても体が震える。
2本も入ってくると少しきつくて、息がしにくい。
でもこのくらいで辛いなんて言ったら、彼が入ってこれない。
どうして、指だけでもこんなに精一杯なのに、
彼と、一緒になれたり、するんでしょう。
毎日、していても、不思議です。


彼の指は長いから、少し力を抜くと奥まで入ってきて、
腰が引けてしまう、だけどそのたびに彼の手が腰をおさえつけて、
逃がさないようにする。


「あ、あう、うーっ・・・」
「古泉、もっと声、出してもいいぞ」
「だ、め・・ここ、学校、です、からっ」
「もう誰もいないだろう、こっちには」
「でも、だめです・・・」



これも、何度か言われました。
学校でもし誰かに見つかったら大変なのに。そんなのは、駄目です。
それに我慢しないで声を出すなんてすごく恥ずかしいです。
いつもはこんな声なんて出ないし、高くて、うまく言葉にならなくて、
そんな声をあなたに聞かれるなんて、本当はすごくいやで、
き、気色悪いとか思われてしまったらどうしようと、いつも不安で。



「・・・もう、そろそろ、いいよな」
「ん、あっ、はい、・・・平気、です」
「あのな・・・古泉」


自分のベルトを外しながら、彼は僕から少し目線を逸らす。


「はい?」
「今日、あれ、忘れた」
「あれ・・・ですか?」


テーブルに体を押し付けられて、後ろからまた指でなぞられて、鳥肌が立つ。



「あ、あっ、ふあっ・・・」
「まあ、いいだろ」
「ん、う・・・?」



ぐりぐりと擦るように、押し当てられる。指よりも暖かい、より、
彼の体温を感じるところが。ああ、入って、く、る・・・


「あああ、あうううっ・・・!!」
「っく・・・こ、い、ずみっ・・・!」


なんで、だろう、
いつもより、彼を感じるような、気が、する。
気持ちいい、すごく、気持ちがいい。

がくがくと足が震えて、立っていられない。
テーブルに体を預けて、力を抜いて、受け入れた。
奥まで入ってくる、体の中に感じる、分かる、彼がいると。


「ん、あ、ああっ、あう、あうう」
「古泉、お前ん中、熱いな」
「や、やあっ・・・はずかし、ですっ」
「気持ちいいから、俺は好きだ」
「あ、うっ・・・!!」


そんなこと、言わないで、ください。
恥ずかしいけど、嬉しくなってしまう。
あなたが、僕を好きだといってくれるのは、嬉しいです。
こんなときくらいで、普段は滅多に言ってくれないですが、
でも、嬉しいです。


あ、今日は、本当に、おかしい感じがします、
いつもよりも我慢が、できなくって・・・



「あ、の、ああ、・・・い、いっちゃいそ、です」
「俺も、もう・・・。・・・古泉」


動きが、止まる。奥まで入ったところで、止まる。
そんな、状態じゃ、僕、うまく、喋れません。
早く続けて欲しくて、体が疼いてしまう。



「今日、な、ゴムつけてないんだ」
「ん、んっ、え・・・?」



つけて、ない?
つけて、ない・・・
それは・・・



そう、いえば、
つけて、ないです!



「あ、や、やだ、やだっ・・・!」



いつもは、つけてくれるのに、
そのままなんて、数回しかしてない。
直接僕の中に入ってくるのは抵抗があって、
何回かそうされた後に相談したとき、
じゃあちゃんと次からはつけるな、と言ってくれたのに、
忘れた、なんて。
そんなことは今まで一度も、なかった。



「やだ、いや、いやですっ!」
「いや、っつっても、もう遅い」



お風呂にだって入っていない。
直接なんて。
だから今日は、おかしかったんだ。
どうして気付かなかったんだろう。
分かっていたら、家に帰るまでしなかった。

やめてほしい、
だけど、直接彼が入ってきてる感覚はどうしようもなく気持ちがいい。
きっと彼も、やめてはくれない。



「はや、く・・・早く、して、ください・・・!」


もうすぐだから、早く、終わらせて。
こんなことは。



「ああ、まあ、それは。でな、古泉、その・・・」
「な、ん、ですか、あ、ああうっ・・・!ん、んあっ」
「中に、出して、いいか?」



・・・・中?
中って、
まさか、
僕の、
僕、の、体の中に?



「だめ、だめです、そんなの、だめ・・・!」
「頼む、古泉」
「や、あ、あああっ!だめ、やめて・・・!」
「そんなに嫌がるなよ、抜いて一人でイくの、嫌なんだ」
「ふ、うっ・・・」


それは、そう、ですが、
それなら、持ってきて欲しかった、
そんなことを言うのは、ずるいです。



「いいだろ、古泉。俺、お前が好きだから、一緒がいい」
「あう・・・・・・」
「好きだ、好きだ、古泉」
「うう・・・・」



きっと彼はわかっている、
僕がこう言われると何も言えなくなってしまうのを。
だからずるい、のに、
やっぱり、何も言えない。

しぶしぶ頷くと、僕の大好きな優しい顔をして、
頭を撫でてくれた。



今日、だけ、ですから・・・




「あ、あああ、も、だめ、」
「こいず、み」
「い、いっちゃ、う・・・!」
「っ・・・!!」



びくん、と大きくテーブルを揺らすくらいに体が震えて、
床に、ぼたぼたと零してしまうのが分かる。
全身が一気に硬直した後に全部の力が抜けて、
床に崩れ落ちそうになったけど、
腰を支えられているからなんとかそのままでいられた。



「古泉・・・!」
「あ、あ、あ、あああ・・・!!」


すぐ後に、彼の体がぴたりと僕について、そのまま止まって、



「んうーっ・・・!」


出されてる、感じる、体の中に。
体の奥に、暖かい液体が、流れ込んでくる。
彼の、彼の、あなた、の、あ、



こんな、の、駄目、です・・・・・・・・












「古泉、古泉!」
「・・・ん・・・」



気付くと見えてきたのは部室の天井と、その後に彼の顔。
頭にあたるこの感覚は、もしかすると、彼の膝、でしょうか?
一体どうしてこんな状況に?


「やっと気がついたか。しっかりしてくれ」
「あ、の・・・僕?」
「お前がイった後に気失ってたんだよ」
「え!?」



そう、でしたっけ、僕、毎日してるのに、どうして今日だ、け・・・



「ち、違います!あな、あなたが、酷いことをっ」
「思い出したか・・・。同意の上だっただろ、あれは」
「あれを同意と仰るんですか・・・」
「言うね」
「うう・・・」



酷い人です・・・。




制服は着せてくれたみたいで、汗も、拭かれています。

あ、れ?



「あの、あの・・・」
「ん?」
「出さ、れた、のに、なか・・・」


中に、その感覚が、ない。



「ああ、どうせ気失ってるときの方がいいだろうと思って、
 俺が全部出しておいた」
「!!!!!!!!」




信じ、られません、あなた・・・・・・・





「って、またかよ!古泉!!」








thank you !

乙女古泉に中田氏しようぜ作戦てやつですね!(もうなんだかね)
生中推奨派ですよ私は(たぶんバレてる)
これも気付けば95%くらいエロですね。。。

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