高校生というのは、あらゆることに好奇心旺盛な年頃であり、
それは勿論ハルヒなどを見ていると顕著なわけだが、
あいつはあれでもまだ、健全なほうかと思う。変人だけど。
俺はあいつみたいに、人と違うことをしたいだとか、
やったことのないことをどんどんやってみたいだとか、
思ったことはなくて振り回されるだけだった。



そんな俺も、ついに好奇心とやらをやたらと感じる毎日が訪れた。
というのも、古泉、と付き合い始めたからである。
たぶん、付き合ってる。
いや、たぶん、と言ってしまうとあいつが泣くかもしれない。
ただ、あまりおおっぴらにできない事情は汲んでいただきたい。




古泉は・・・そう、俺と同じ、男、なわけだが、
もう、最近はその辺はどうでもよくなってしまった。
俺よりでかいくせに、かわいいような気がするし、
女子にやたらと人気があるくせに、俺に惚れてる。
だから、いいと思う。


相当焦らされた後に、やることはやったし、
ここのところは暇さえあれば古泉の家に行ってる。
高校生なんだから仕方がない、若いんだから、仕方がない。
そして何度やっても、古泉は恥ずかしがって、
いつも顔を真っ赤にしてなるべく声は抑えようとして、
そのたびに俺は、もっと声を出せばいいのに、
気なんか遣わないで、こいつがもっと集中すればいいのに、
などとの想いが巡ってきたわけで、



と、前置きが長くなったが、
つまりはそんな古泉を見たいがために、



本日は一服盛ってみた。




好奇心





寒くなってきた最近は、古泉の家に行くとスープが出てくることが多い。
今日の晩飯は、オムライスにコーンポタージュ。
古泉らしいというか、やたらと、メルヘンな見た目なんだよな、これ・・・
ケチャップで俺の名前を書くのは勘弁してくれと、
5回くらい言った記憶がある。



古泉が別にサラダを用意しているうちに、鞄に忍ばせた秘密道具を取り出した。
情報源・入手元は、例によって悪友の谷口であるが、
これはなんでもすごい効き目だそうだ。
谷口が使ったことがあるのかはあえて聞かなかったが、
誰かの経験談であれば少し信用していいだろう。
茶色いガラスの小瓶に入った、一見一般の栄養剤のような、この薬。
これで古泉がどう変わるのか。
とりあえず古泉に見られないうちに、
瓶の中身を全て古泉の皿に入れてやった。




味、変わりそうな気がする。この量。
色すら変わって見えるが、大丈夫か?
まあ、あいつのことだから、適当に誤魔化せば平気だろう。




「お待たせしました、はい、トマト多めです」
「おう、サンキュ」


サラダを笑顔で手渡してくる古泉は、
恐らくは俺がこんなことを考えているとは1%も思っていない。
空の小瓶はまた鞄に仕舞い込んで、何もないふりをして、
夕飯に手をつけた。





「あれ・・・?」


案の定、コーンポタージュを一口飲んで、古泉が不思議そうな顔をする。



「今日、もしかして味、おかしいですか?」
「いや?そんなことはない。旨いぞ、普通に」
「そうですか?気のせいでしょうか・・・」
「ああ、別に、いつもと同じだ。お前は本当に料理がうまいな」
「いえ、そんな。そう言ってもらえると、嬉しい、です」




わざとらしい声で誉めてやったが素直に喜んでいる。
だんだん、罪悪感が湧き上がってきたが、それでも好奇心には勝てない。
さあ全部飲め、飲み尽くせ。









食事が終わって、古泉は後片付けを始め、俺はテレビを点ける。
効き目がいつから出るのか、聞くのを忘れてた。
でも、片づけを終えて、少しゆっくりしていれば、
そのうちそうなるだろう。どうも落ち着かない。
これは、わくわくしているということなのだろうか!




「今日は楽しい番組、ありますか?」


微笑みを浮かべながら皿を食器棚に入れて、こちらを見る。
お前はあんまりテレビ、見ないしなあ。
今日は俺も、見てないんだ。番組の内容なんぞ、よくわからん。



「特にないな。片付け終わったなら、こっちに来い」
「はいっ」



隣に駆け寄ってきて、俺が座っているベッドの横に腰掛ける。
まだ、いつもの古泉と特に変わった様子はない。
あの薬、本当に効いてるのか?
また谷口に騙されてるんじゃなかろうな。



早急すぎる気がするが、テレビがつまらないと古泉は眠くなるから、
肩に手をかけて、ベッドに押し倒した。




「え、えっ!」
「したくなってきた」
「あ、ええと、その、シャワー、浴びて、きますっ」
「バカ、ダメだ」
「え!?どうしてですか!」
「・・・いいから、おとなしくしてろ」



シャワーはダメだと、何度言ったら分かるんだ。
いつも、帰る時間が遅くなるからとか、
言い訳をしてやっているが、そうじゃないぞ。
前にも言わなかったか?
お前の味がしないのは、困るんだよ。



キスをするよりも前に、シャツを引っ張り出して、手を差し入れた。
腰に手を這わせると、いつも以上に体が跳ねる。


「あ、えっ!?」



途端に顔を赤くして、古泉は困ったような顔で体を起こそうとした。
両手を入れてベッドに押さえつけてまさぐると、
さらに体を震わせて、



「ふ、あ、あうっ・・・!」



いつもよりも高い声を上げている。
効き目あり、だな。これは。
血の流れが速くなるのを感じる。




「どうした、古泉」
「は、あっ・・・い、いえ、なん、でも、あっ!」



触れば触った分だけ反応する古泉が、かわいくてたまらない。




シャツを前だけはだけさせて、胸の周りを舐めると、
それだけで両手で口を塞いで、またびくびくと震えている。
これは、すごいな。
このくらいで、ここまで感じていたら、どうなるんだ?



まだ早いかと思いつつ、舌を這わせたまま片手だけ下に持っていくと、
服の上からでも分かるくらいに興奮していた。
辛そうだな。
先に、やっちまうか。





「あ、ああ、だ、だめ・・・ですっ・・・!」
「今日興奮してるな、お前。いいから、力抜いてろ」
「あ、うっ・・!なんか、なんだか、おかし、くてっ」
「やりたかったんだろ、ずっと」
「そんな、そんなこと、な、あ、ああうっ!」




ベルトを締めていないラフな格好でよかった。
するりと滑り込ませた指はすぐに触れて、
腕を伸ばして掴んでやれば、それだけで古泉は涙を浮かべた。
まだまだこれからだけど、こんなに感じていれば、
1回くらい出したって平気だよな。
いつも、お前は、平均して2回はイっちまうし。



「や、や、あっ・・・ぬ、脱がせて、汚れ、ちゃいますっ」



確かにこのまま出したら、大変なことになる。
けど、
それはそれで、楽しいような気がしてくる。
俺はSか。Sなのか。古泉を苛めるのは楽しい、かもしれない。



聞こえなかったふりをしてそのまま強く握って動かすと、
古泉は焦って手を肩に押し当て、引き離そうとしてくる。
だがうまく力が入っていないので、何の抵抗にもなっていない。




「い、いやですっ、やめて、やめて・・・」



声も弱弱しい。
俺が本気で、やめる素振りがないと知って、半泣き状態だ。
そして、もう、限界に近い。




溢れてくる液体を塗りつけて先端を擦ると、
古泉は抗議の声を上げる間もなく、肩を掴んだそのままの体勢で、
イってしまった、ようだ。




触ってみると確かに、下着にまでべっとりと体液がついていて、
履いているこいつはさぞかし気持ち悪いだろうと思った。
しかし、電気も消さずにコトに及んだわけだが、
達する瞬間の顔をまじまじと見たのは初めてのような気がする。
いつも電気は消してほしいと言われてその通りにしていたし、
それに今日はいつもより顔も赤ければ目も潤んでいるし、
これは、下手すると、癖になるかも、しれない。
相当やばい、やばいな。かわいすぎる、こいつ。






「ひ、ひどい、ですっ・・・!!」


一緒に脱がせてやると、人間不信に陥った少女のような愛らしい・・いや、
悲惨な表情で、俺のことを睨みつけてきた。
すまん、すまん。
悪かったと、思ってる。
けど、洗濯すりゃすぐに綺麗になるから、まあそんなに怒るな。


服は、な。
体は、俺が綺麗にしてやるから。




「ひ、あ、っ!?ちょ、ちょっと、待って・・・!!やだ、き、汚い、です!」
「汚くないって」
「やだやだ、お風呂、いか、せて・・・あ、んううっ!」




強引に押さえつけたまま、べちゃべちゃになっている太ももから、
舐めていく。古泉の汗とか、それとか、なんか色々混ざってるような、
味とにおいがする。けど、別に、嫌いじゃない。むしろ好きだ。
言ってしまえば、すごく好きだ。



「もうやだ、いや、いやですっ」





相当恥ずかしいらしく、ついには泣き出してしまい、
それでも無視して綺麗になるまで舐め尽くしてから、
ようやく顔を上げて、古泉の頭を撫ででやる。





「綺麗になったな、やっと」
「う、うっ・・・」
「泣くなよ、悪かった」





古泉の味がするから、キスはもう少し後にしておこう。
舐められてまたすっかり反応しているそこを優しく撫でながら、
胸の突起に吸い付いた。



「ひゃ、ああ、うっ・・!!」



自分でも状況がよく分かっていないんだろう、
与えられた刺激にびっくりして、
また口を塞ぎ始めたが、堪えきれずに漏れている。



「んっ、う、ああっ、や、やっぱり、へ、変っ・・・」
「何が?」
「きょ、う、おかしくてっ・・あ、ああ、んうーっ・・・!」




赤く膨れている先端を舐めまわした後に少しだけ歯を立てて噛んで、
そのまま手でまた強く、上下に擦り出すと、



「うあっ、や、やだっ、な、なんでっ、ああああぅっ!!」



いつもは抑えてる声を、抑える余裕もないようで、
達する瞬間はまた顔をじっと見つめて、
その声も、しっかり、聞いた。ここまで声出るのか、知らなかったぞ。




たぶんこのまま、古泉ので大丈夫だろうと判断、
腹の上に零れ落ちた体液を指ですくって、撫でる。
2回もこんな古泉を見せられてしまうと、
こちらも我慢できない。
いつもはもう少しゆっくり味わうんだが、
今日は、ちょっと、許してくれ。




「っ!・・・は、ああっ・・・で、でん、き、消して・・・」
「今更だろう、そんなの。古泉、すごい、かわいい顔してるぞ」
「や、だぁっ・・・見ないで、くださいっ・・・恥ずかしい・・・!」




いつもより泣かせてしまっている。
笑ってるときも、好きだけど、
参ったことに、こんな顔も、同じくらい好きだ。
泣いてる顔がかわいい奴なんて、
この世にお前くらいしかいないんじゃないか?
テレビで見る女優だって、結構泣き顔はひどいぞ?





指を入れるとそこは熱くてとろとろとしていて、
古泉が相当興奮しているのが分かる。
薬のせいだとは分かりつつも、
こんなに興奮してるのか、と思うと嬉しい。
すぐに奥まで飲み込んで、2本目も、すんなりと受け入れた。
顔を見ると、さっきのぐずっていた様子より、
気持ちのいいほうに流されているようだ。







「あ、あう、ふあっ・・・あ、のっ・・!」
「どうした、古泉」
「も、もう、もう、して、ほしいです・・・」



自分の中で最高に我慢をして焦らした甲斐があった。
緩やかに指を動かし続けて早・・・5分くらいか?
古泉から言わせたかったんだ、これを。
せっかく薬を使ったんだから、
普段はできないことを出来る限りはやっておきたい。



「してほしいって、何をだよ」



苛めすぎか、これは。




「う、っく・・・い、い、いれ、て、ほし、ですっ」




やばい、やばい、
今すぐ、やりたい、
口の端から垂れている涎すら、
今の俺には最高級の興奮材料だ、



「・・・何を?」
「っ・・・!!そ、んな、恥ずかしい、こと・・・!」
「言わないと、分からないだろ」



指をさらに増やして、中をぐちゃぐちゃにかき回す。
俺に抱きついている腕に力がこもって、ひときわ高い声を上げた。



「いやっ、いや、も、指じゃ、なくてっ・・・!!」
「なくて、?」
「あああうっ、あ、ああ、や、やだ、入れて、入れて、入れて、くださいっ」



焦点の合わないような目で俺に訴えかけて、
指から逃げようと腰を動かして、腕や足は、必死に絡まってくる。



もう俺も駄目だ。




「あ、あっ、ああああーーっ・・・!!」




自分を自分で焦らしすぎたせいで、
あまりの気持ちよさに速攻でイきそうになった。
腹に力を入れてなんとか耐えたものの、
とてもとても、持ちそうにない。






古泉もちゃんと感じられるように、
一気に奥まで入れて、
抜いて、を繰り返してみたものの、
古泉は相当、良さそうなものの、


これは、もう、駄目だ。





「こいず、み、すまん、1回、出す・・・!」
「あっ、あう、う、はっ、はいっ・・・!」




何度か激しく打ち付けて、直前に抜いて、自分で動かして、




「は、うっ・・・・・!?」




・・・妄想を、更に具現化してしまった。
というのは、つまり、
古泉の、顔に、だな。




「こ、これ・・・・?」




す、すごい、光景だ。



思い切り、
ぶっかけてしまった・・・・。







が、反省をするほど心は落ち着いておらず、
そんな古泉の姿を見て、興奮度は激しく上昇した。
顔を伝うそれを指でとって、
口でしていた呼吸を邪魔して舌の上までもっていく。
驚いた顔をしながらも、それをおずおずと舐めた。



「ごめん、古泉」
「あ、ふ・・・い、いえ、僕は、あの・・・」
「怒ってないのか?」
「おこ、ってないです・・・・・」
「・・・じゃあ、嬉しいか?」
「う、うれ、しい?」



さすがに顔にかけられて嬉しいはないか、と、
続きをしようと指を伸ばしかけて、




「・・・・う、うれしい、です・・・」






そんな声が耳に届いた。


古泉、お前、本当に、かわいい奴だな。
不覚にも、ちょっと、感動してしまった。






指を入れると、まだ柔らかいままで、
それでも動かせば、震えながら締め付けてきた。




「もう1回、な」
「は、はいっ・・・・あ、あ、あうっ」



今度はもっと、楽しませてやるから、
そのまま集中してろよ。











そんなわけで、夜が明けるかと思うほどに、
俺と古泉は何時間も抱きあった。
俺、薬、飲んでないはずなんだが、これが若さってものなのか?



顔も体もぐちゃぐちゃになった古泉はすごかった、
こんなにめちゃくちゃなのに、どうしてかわいいのか、
どうしてこんな姿まで愛おしく思ってしまうのか、
不思議で仕方がなかった。






やっと古泉切望のシャワーを浴びると、
倒れるように眠り込んでしまい、
俺はそんな古泉の寝顔を見ている。
ちょっと目が腫れているが、先ほどまであんなに乱れていたとは
思えないようなあどけない寝顔だ。




結局俺のことを全く疑わなかった。
それどころか、
「今日、ごめんなさい、ぼく、こんな、で・・・」
と、力尽きそうだった俺に泣いて謝ってきたくらいだ。
そのおかげで、俺も復活を遂げたわけだが。






寝顔を見ていると、安心してきて、
俺にも、眠気が訪れた。
すっかり綺麗になった額に口付けて、目を閉じる。




あんな古泉やあんな古泉は、とても、普段は見れない。
あんな言葉だって、絶対に言わない。
試してよかった。
何事も、やってみるべきだな。



次は、
谷口に聞いたあれ、やってみよう・・・・







次の好奇心に想いを馳せながら、夢の世界へ、落ちた。




thank you !

キョンが変態すぎる気がする。すみません。


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