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「こら、道端ではやめなさい」 数週間ぶりに再会したのは涼宮さんから呼び出された場所で、 彼は相変わらず一番最後に到着した。 顔を見ただけで気持ちが溢れて抱きつきたくなるのを必死にこらえて、 解散して二人きりになったときにやっとそうすることができました。 「すみません」 「と、謝っても離れる気はないのか」 「だって、嬉しくて」 あなたに会えた、ずっと会いたくてこうしたくて仕方なかった。 やっぱりあなたの体は暖かいです、 夏だからくっついていると暑すぎるくらいですが、 僕はあなたとならいくらでも熱く、 「あー暑苦しい!」 押し退けられました。 そんなことくらいじゃ、落ち込みません。 「来ますか、僕の家・・・来ます、よね」 「んー、どうすっかな」 「えぇっ!来てください!」 「しょうがないな・・・じゃあ行くか」 よかった、抱きついただけじゃ満足できないから、よかったです。 自転車に乗っている時間も惜しくて猛スピードで走ってみるとまた怒られました。 だって早く、帰りたいじゃないですか。 早く、二人きりになりたいじゃないですか。
「ん、うっ・・・」 「口ん中熱いな」 「すみ、ません・・・ん、」 お茶でも出そうと思ったのに、部屋に入ってすぐに唇を当てられて、 何も言う隙を与えられないまま、息も出来ないくらい、 最初からこんなに激しくだなんて、 くらくらしてしまいます。 久し振りなのでもっと少しずつでいいのに、 だけど気持ちがいいから、もう、いいです。 どちらのものか分からない唾液が顎まで垂れてくる。 その暖かさにドキドキして腕を掴む力を強くすると、 彼も僕の肩を抱く力が強まって、 それは僕をすごく、幸せな気持ちにしてくれる。 会いたかった、キスがしたかった、ぎゅっと抱きしめてほしかった、 もっと、したいです、あなたと。 ベッドに横になって、指がシャツの中に入り込んでくる、 びく、と体が勝手に反応して、次に与えられる刺激を待っていたけど、 それ以上は続かなくて、あれ、と目を開けると彼の不適な笑みが。 な、なんですか、一体。 「約束してたよな、俺と」 「え?」 「俺の前でやるってさ」 やる、って、何をでしょう? 「とぼけたって無駄だぜ、毎日一人でやってたくせに」 耳元に広がる声、ぞくぞくする。 毎日、 会えなくてもこの声だけは、聞いていた。 「あ・・・」 「思い出した?」 「は、は、ずかしい、です・・・」 電話口ではその場の雰囲気で頷いてしまった。 だけど実際にと考えると、そんな、無理です。 ああでもあなたは、笑っているのに目が本気です・・・ 「・・・あなたに、してほしいです」 「ちゃんとうまく一人で出来たらな」 「うう・・・」 甘えは通用しないということですか。 電話でいつも、や、やりたい、って言ってくれたのに、 我慢できるなんてすごいです。 「見られるなんて、恥ずかしい・・・」 「だからやるんだろ。俺に見せてみろ、出来るよな?」 「は、はいっ・・・」 耳元で囁くのはずるいと思います、 僕はあなたにそんな声でそんなことを言われたら、抵抗できない。 手渡されたローションの瓶、わざとゆっくり開けて反応を伺いますが、 彼はにやにやと笑ったままです。 深呼吸を一度して、チャックを下ろして、 その中に手を入れると腕を掴まれる。 してくれるのかと思えば首を振られ、 「服着たままだと汚れるよなあ?」 なんですか、その、いい笑顔は・・・うう、笑顔なのに怖いです。 視線の圧力に負けて下だけ、足元まで下ろすと、 いつも以上に見られるのが恥ずかしいです、 電話であんなことをできた自分を今更ですが信じられません。 「おー、元気なことで」 「やめてくださいっ!」 恥ずかしい、 恥ずかしい、 ほんとに、恥ずかしいです。 「古泉」 「う、んっ・・・」 「大丈夫だから、集中しろ」 唇から、唾液の糸が引く。 何が大丈夫なのか分からないけど、 あなたがキスをしてくれたので、 僕、頑張ります。 瓶から液体を取り出して、塗り付けるように触れる、 前だけでいいかななんて甘えた考えは見透かされていて、 空いていた右手を引かれて後ろに触れさせられる。 「肩で体支えて、もっと腰上げろ」 「は、あ、はい、ふあぁっ・・・!」 「毎晩やってたんだから、すぐ入れられるよな」 「ん、んう、ああぁっ」 びちゃびちゃに濡れた指を入れていくと自分でしているにも関わらず声が出てしまう。 最初にこうしたときに比べて、彼に何度ももっと声を出せと言われたせいで、 今は少しうるさいかもしれないと思うくらい声が出てしまう。 自然にだから、抑えられない。 「あ、あうぅっ、き、もち、いっ・・・」 「溢れてるな。古泉、ちゃんと我慢しろよ」 「はい、はい、がまんっ・・・あ、ああ・・・!」 「いい子だ。その方が気持ちいいから」 動かして、 中に入れた指も、 彼がいつも撫でてくれるところを強く撫でる、 ああもう、 我慢、できないかもです、 そんなに見ないで、 一人でする僕なんて、変じゃ、ないですか、 あなたのことを考えてあなたにこうされることだけを考えて、 こんな風にいっちゃいそうな僕のこと、 呆れたりしないですか、 しないで、 ください。 早く一緒になりたいです、 一人でなんて寂しいです、 ずっとそうでした、 気持ちよくても寂しかった、 あなたが大好きだから、 あなたが、い、いっ・・・ 「指、もっと早く」 「ああ、あ、も、だめ、だめですっ」 「そうか」 「い、いれ、て、ほし・・・っ、」 「イけたらな」 「恥ずか、し・・・そんなに、みないで、あ、あー・・・!!」 ゆ、び、痛い・・・ あああ、見られながら、こんなことするなんて、 しかも、気持ちよかったなんて、 僕、こんなことでいいんでしょうか。 「古泉」 「あ、あっ」 「力抜いてろ」 イっちゃったばっかりなのに、 すぐ、ですかっ、 「あ、ああ、あうう」 「は・・・すご、お前」 中に、入ってくる、一気に奥まで、 でも痛くはない、毎日してたから。 あなたがいつ帰ってきてもいいように、 いつこうされてもいいように。 やっとあなたに会えた、やっとできた、 すごくすごく嬉しいです、 気持ちいいです、 大好きです。 「キス、したいです、僕っ・・・」 「んー・・・体勢辛いかもしれないけど、我慢しろよ」 「あ!や、や・・・!」 向かい合ったまま、腰を持ち上げられて、 奥までくるから、少し、苦しい。 でもでも、こうしなきゃ、キスできないから、 我慢するからいっぱいしてください、 「舌噛むなよ?」 「はい、噛み、ませ・・・あ、ううっ・・・!」 「辛そうだな。慣らしてても奥はキツいか」 眉を寄せながら笑って、頭を撫でてくれる。 大丈夫、大丈夫です。 深く口付けたまま彼が入ってくる、 声を上げる代わりに舌を伸ばした。 あなたの体温、好きです。 舌の長さも、ざらざらしたところも、 全部僕にぴったり合うから、 僕はあなたがいれば、 あなたにこうしてくれれば、 それだけで、いいです、 あ、もう、 ひさし、ぶりなのに、 は、はげ、し・・・ 「ふえ、えっ、も、無理っ・・・」 「うわっ、古泉、締めるな、中出しちまう」 「だ、め・・・あう、うっ」 「ば、か、やば・・・」 もう、ほんとに、 無理でした。 体が震えて我慢できずに出してしまったすぐあとに、 体の中がじわ、と暖かくなるのが分かりました。 それは嫌だと何度も言ったのに、 うううう・・・。 今日は、僕も、悪いですが・・・ 「ん、んむ」 終わったのにすごい濃厚な、キスです、 口の中が全部食べられちゃいそうです。 また、 ドキドキ、する。 唇が離れるたびに大きく息を吸って、 まだ落ち着く前にまた重ねられる。 たくさん舐められて唇がふやけてしまいそうです、 涎も首のところまで流れてきたし、 頭の中、気持ちよくて、とろけちゃいます。 「あ、あ」 「古泉」 「また、」 「古泉」 「あなたの、」 「古泉」 あれ、こんなに近いのに僕の声が聞こえていないんでしょうか、 耳元で何度も名前を呼ばれて、耳がなんだか熱いです。 あの、 あなたの、が、 なんだか、また、 「古泉」 「は、い」 「古泉」 「聞こえて、ますよ」 「好きだ」 う、嬉しいです。 「まだ、できる?」 そんな声で囁かれて、耳まで舐められて、 ノーなんて答えがあるわけないです。 こくり、と小さく頷いて抱き締める手に力を込めると、 そのまま体が揺らされて、 あうう、 体の中、変な感じです、 ぐちゃぐちゃになってる感じがします、 さっきよりスムーズだし痛くないけど、 なんか、変、ですっ。 「好きだ、古泉、古泉っ」 「あ、あっ、まって、そんな、奥っ・・・!」 「待てるか、バカ」 「だ、め、ああうっ!あ、や、ああっ」 休む暇も、なし、ですかっ、 そんなにされたら、 久しぶりなのに、 もうちょっとゆっくりでもいいのに、 あ、 やだ、 そんなところばっかり、擦らないで、 「あああ、き、もち、いいですー・・・!」 「古泉、俺、も・・・あー、かわいいな、お前、かわいい」 「あううう・・・」 額や頬を汗で濡らして、熱っぽい目で僕を見て、 ちょっと困ったように笑って、そんなことを言いました。 僕は男だけど、あなたにかわいい、って言われるとすごくドキドキします、 照れくさいけど嬉しくて、胸が詰まるような思いがします、 だって今の僕はこんなにぐちゃぐちゃなのに。 きれいなところなんか、見せていないのに。 「好きだ、古泉、好きだ」 こうやって体を重ねる時、いつもではなくたまに、 彼はこうして僕を好きだと言ってくれる。 普段は気色悪いとか近寄るなとか冷たいことも言うあなたですが、 そのたびに少なからずショックを受ける僕ですが、 二人で熱くなって抱き合ってるときに言われると全部吹き飛んじゃいます。 自惚れるなと言われてしまいそうですが、 あなたに愛されてるってすごくすごく実感します。 僕もそう言いたいのに、 体をこんなに強く揺さぶられたら息をするだけで大変だから、言えないんです。 伝わってますよね、あなたのことが好きで好きでたまらないこと、 あなたといるときが一番幸せなこと、 ずっとずっとあなたのそばにいたいこと、も。 「ふあ、あ、ま、たっ・・・!」 触られてないのに、こんなところに彼が入ってくるだけで、 僕、また、いっちゃいますっ・・・ 「も、だめ、だめですっ・・・!」 「こいっ・・・ずみ・・・」 ま、た! 中、中、に・・・ しかた、ない、のでしょうか・・・ 「はあ・・・・・・古泉・・・、大丈夫か」 「は、はぃぃ」 「すごい汗かいてる」 「だ、って、暑いし、熱くなったし、」 「ん、・・・気持ち悪い?」 それは汗のことでしょうか、それとも。 「・・・ない、です」 「そうか」 本当は体の中、なんかすごく、変な感じがしているんですが、 そんなことは言いません。 久しぶりだし、僕もしたかったから、今日は許します。 やっと彼が引き抜いて、一緒に暖かい液体がこぼれてくる。 後片付けはもう少し後にしよう、 とりあえず休まなきゃ、ふらふらしますし。 「古泉」 と思ったのに抱え上げられました。 すぐにシャワーを浴びてこいということでしょうか、 でも僕なんだか疲れちゃって、眠いですし、ちょっとだけお休みを、 「なあ、古泉」 「は、い」 「もう一回」 「えええ!?」 も、もう一回ですか!? 二回続けてしましたよね!? しかもここまでノンストップで、 休む間もなくまたですか!? 「そ、それは、ちょっと」 「頼むよ」 「いえ、その、」 「我慢できないから」 「えー・・・!」 ぬるり、とそれが触れる。 も、もう、復活ですかっ? いくら今まで我慢してたからって三回連続は、ありえないと思うのですがっっっ。 それに僕はもう、三回も出しちゃって、ふらふらです。 体の奥もじんじんとしっぱなしだし、 これ以上なんてムリだと思うんですが、 思うんですが、は、入って、きて、ます、 抵抗できない自分が、悲しいです。 「んうううう・・・!」 あと、一回だけ、ですから・・・
この後五回は続く(続きすぎだよ!!)
ガチなら抜かずの・・・なのに途中で抜いてすいません(どんな謝罪!?)