※失禁ネタあります苦手な方Uターンをお願いします!







最近すっかり寒くなりました。冬です。冬到来です。
寒くなると鍋料理が増えてきますよね。
彼が遊びに来るときはほぼ毎回鍋です、とっても楽ですし。
のんびり鍋を囲みながら隣り合ってする食事は暖かくて幸せな時間です。




特殊な僕達




そして寒くなるとチョコレートも恋しくなります。
甘いものは元々好きな方ですが冬のチョコはどうしてあんなにおいしいんでしょうか?
冬限定で購買に置かれる板チョコパンばかり食べて彼にはいつも鼻血を出さないか心配されます。




もう外は寒いから僕たちのお昼ご飯はいつも部室で、
たまに長門さんもいますが彼は全く気にしていない様子で僕の頭を撫でたり、
唇を指でなぞってきたりするので僕はいつも驚きます。
意外と、大胆なんですね。
長門さんは今のところ協力してくれていますが、
僕が何かやらかして敵に回ったらどうしようと心配になってしまいます・・・
必要以上に気を遣ってしまうのも、仕方のないことなのです。




そういうわけで今日は長門さんがいないといいな、
すみません悪気はないんです、
ただ昨日も一昨日も機会がなくてキス出来なかったから、
今日は二人きり希望ですっ。





「こんにちは」


声をかけて部室に入ると、そこには誰もいません。
どうやら僕が一番乗りのようです。
長門さんがこの時間にいないってことはもしかすると、


今日は二人きりかもしれません!





パンを置いて部室を出て、寒いとつい近くなるお手洗いに・・・行こうとしたとき、
向こうから彼がやってくるのが見えて、
僕の頭はすっかり彼モードに切り替わりました。




「お待ちしてました」
「長門は?」
「今日はいらっしゃらないようです」
「そうか」



一緒に部室に入り、いつもの場所に座って、
ああ、いつもの場所というのはお隣です。
ゲームをするときは向かい合わせですが、
ご飯を食べるときはお隣と決まっているんです。
その方が近いし、話しやすいから。



「またチョコかよ、よく飽きないな」
「はい。おいしいです」



好きなものはとことん追いかけるタイプなんです、僕。



「ここんとこずっと長門がいたよな」
「はい」
「放課後はハルヒにつきっきりだったし」
「はい」
「早く食べ終われよ」
「はいっ」




いつも食べるのが遅い僕ですがこれでも今日は急いでいるんです、
久しぶりにあなたとキスができるから、
抱き締めてもらえるから、
だから早く食べてお茶を飲んで流して、
あと、ちょっと。





三日ぶりのキス、
ドキドキします。
毎日していないと落ち着かないんです。
あなたの唇は僕の常備薬みたいなもので、
・・・ああ違いますね、常備薬は常に飲むものではないのです。
じゃあ麻薬でしょうか、
こちらは経験がありませんがなくなると禁断症状が出るようなので、
近いかもしれません。



「ごちそうさまでした」



所要時間15分。最速です。
もう一口お茶を飲んで湯呑みを置くとすぐに横から腕が伸びてきて、
久しぶりの、あなたの、体温。
部室は旧棟だから少し肌寒い、けどあなたにこうされていれば暖かいです。
あなたはいつも、暖かい。



頭をやや強引に掴まれて唇を舐められて、
右手がシャツを引っ張りだしている。
口を開けてその舌を受け入れれば右手も直接服の下に入ってきた。
暖かくて大好きな指に弄られて感情が高ぶってきて、
自分からも舌を伸ばして彼を求めた。



「あっ・・・ん、ぁっ」
「敏感だな、お前」



キスをしながらくりくりと胸のあたりをいじられて、
体の奥から痺れてくる、
そんなにしたら、気持ちよくなっちゃいます、
まだ、時間あるけど、
どこまで出来るんだろう。





唇が離れて目を開けると彼の頬もすこし上気していて、嬉しくなる。
今日もやっぱりあなたが大好きです、
お昼休みにこんなことしちゃいけないけど、
午後は・・・体育はないから、大丈夫です。



「古泉、・・・する?」
「はい・・・・・・」


僕が頷くと彼は鞄の中から瓶を取り出して、机に置く。
僕はそれを見てドキドキしながら上半身を机に預けて、
彼にベルトを外されるのを、待ちます。


冷たい液体と、彼の指が直接触れてきて、
って、
あ、もう、そっち・・・



「悪いな、時間ないし」
「は、はい、大丈夫です」



そ、それにしても早いような気がするのですが、
でもそんなことは言ってられないですね。
力を抜いて、指を受け入れられるように、息を吐いて。

大丈夫、
ちゃんと、自分でもしてたから、
あなたに言われたとおりしてたから、
すぐに、慣れるはず、です。



「古泉、もうちょっと、力抜けないか」
「ふ・・・この、くら、い・・・?」
「ん。そのままな」
「は・・・あ、ああああ!」



もう、入って、
苦しい、けど、
あなただから、我慢します。




「力抜いてろ、すぐ、慣れるから」


多めに塗られたローションのおかげで滑りはよくて、
彼はいつもよりも強引に中に入ってくる。
動きも早くて、
僕の体は机ごと揺さぶられて自然と力が入ってしまう。
それでも息を吐いて受け入れているうちに、



「ふあ、あ、あうっ・・・???」



あれ。
下腹部になんだか変な違和感が、あります。
何だろう、これ、一体、



「あ、ああ、あのっ」
「ん・・・ど、した?」
「へん、なっ、感じが、ちょっと、止めてくださ、」
「イきそうなんだろ」



たぶん、そうじゃないのに、
彼は勝手にそうだと思い込んでまた強く押し入ってくる。
奥まで入ってくるたびに違和感は大きくなっていって、
その正体にやっと僕は気付いて、
あわてて腕を振ってストップをかけた。


「待って、待って、待ってください!」
「おいおい、どうした。我慢しなくていいぞ」
「そうじゃなくて、そうじゃ・・・ご、ごめん、なさい」
「何?」



そうでした、僕、
あなたと会う前にお手洗いに行こうと思っていたのに忘れてて、
その後もお茶をたくさん飲んだから・・・
それであなたに早急に刺激されたら、体が思い出しちゃったみたいです。

ぎゅ、と力を入れて我慢すると彼のうめき声が聞こえて、
あ、ごめんなさいと謝ったものの腰をがっちり掴まれてしまいました。


「や、やだ、離してください」
「何がいやなんだよ、イきそうなくせに」
「違うんです、そっちじゃなくて、トイレに、行きたくて」
「は?トイレ?」



恥ずかしいですが生理現象なので許してください、
すぐに、戻ってきますから。


と、体を起こそうとしても彼の指は腰から離れてくれなくて、
僕の上半身は机に押し付けられたままの状態です。
あの、あの、このままじゃ、我慢できなくなっちゃいます。
早く行かないと、
思い出したらだんだん焦ってきました。




意地悪をする彼に笑顔で訴えかけようとした途端、
彼の唇が耳元に迫ってきて、
僕の大好きなその声で、
とんでもないことを、言ってきました。



「ここですれば?」
「は・・・・はい!?」
「別にいいけど、俺、見たいし」




ななななななな、
何を仰っているんですか、あなた!!!!



あ、焦っちゃ駄目です、
ちゃんと我慢しないと結構もう大変です、
うう、悪い冗談はやめて早く離してください。



「あう!ちょ、ちょっと、やめ、あ!」
「なあ、たぶん、気持ちいいと思うぞ」
「そんな、わけ、や、やだっ・・・だ、だめ!」



力が入らなくて動けないのに、
そんな僕に彼は容赦なく入り込んできて、
そ、そんなに奥まできたら、
我慢、できなくなっちゃいます、
こんなところでそんなのできません・・・!





泣きそうになりながら耐えて、
何度も何度もやめてくださいと訴えて、
でもそのたび彼は「いいから」というだけでやめてくれなくて、
いいわけないのに、
ないのに、
もう、声も出せない、
中、気持ちがいいし、
出ちゃっ・・・、
あ、だめ、
駄目です、
部室でなんて駄目、
彼にそんなところを見せるなんて駄目、
負けちゃ駄目です、





「ううううう・・・」




泣き、そ、ですっ・・・!





「我慢すんなよ、一樹」
「!!!!!!!!!」




「あー・・・・・・」



うう、う、う、う、う・・・



「すっげ・・・」
「う、ううっ・・・」
「あー、泣くな、泣くな」







おしまいです。
もう僕の人生はおしまいです。
さようなら皆さん、
涼宮さんごめんなさい、
僕はあなたの望むような人間になれませんでした。





こんなに恥ずかしくて情けなくてどうしようもない気持ちに
なったのは今までの人生で初めてです。



「うっく・・・う、ええ、え!?」
「泣くなって、かわいかったから」
「ば、ばかなこと、いわな、あうっ!や、やだ!」


なんで、なんでこうなるんですか、
も、抜いて、
こんな状態で続けるなんて、いやです、
おかしいです。


「いやです、いやっ・・・!」
「一樹」
「ひ、うっ・・・!!」
「目閉じて、集中しろ」
「そんな、」
「ほら」



右手が僕の目を覆う。
見えなくなると、
彼の声と、
彼と繋がるところ以外、
何も分からなくて、




「はあ、あ、ああっ」
「気持ちいいだろ、な?」
「ん、う、うう・・・」
「気持ちいいよな、一樹」
「っ・・・! き、もち、い・・・」



普段は、そんな風に呼ばないのに、
こんなときばかりずるいと思うのに、
勝てない、
あなたのことが好きだから、
勝てない、です。





耳元で何度も何度も名前を呼ばれて、
視界はふさがれたままで、
だんだん何も考えられなくなって、
真っ白になったときに、
体も震えた。


足の力が、抜けてく。
彼も小さく息を吐いて、
崩れ落ちかけた僕の体を支えてくれた。






「ああああ・・・・」



床が、
大変、
悲惨なことになっています。





頭を抱えてうずくまっていると彼はやけにてきぱきと動いて、
雑巾を濡らして持ってきて手際よく拭き始めて、
僕がやりますと言ったのに却下されました。

それ、僕の、なのに。
気持ち悪く、ないんですか・・・。




時計を見るともうあっという間に5時間目が、
・・・始まっていればよかったのに、
あと5分ほど時間があります。
気付いてしまったからには教室に戻らないと。
サボったりしたら後で面倒なことになるのは分かっていますが、
今日は気付かずにサボりたかったです。
こんな気分で授業なんて受けたくありません。



「授業、出るか?」
「・・・・・・出ますよ・・・」
「そっか。じゃあそろそろ行こうぜ」
「・・・・・・・・・」





窓を全開にして、部室の扉も開けっ放しに。
涼宮さんにバレたら怒られそうですが、
閉めたままになんて出来ません。
パソコンは盗られたら困りますが、
涼宮さんから物を奪う真似をする人はこの学校にはいないでしょう。



寒くなっても許してください。
出来れば「今日の部室は寒すぎるから解散!」と、
いち早く解散宣言をお願いします。
気が気じゃありません、僕、ここにいるの。




「お前、まだ落ち込んでんの?」
「当たり前じゃないですか」
「俺は嫌いじゃないのに」




・・・僕、
ずっとずっと思っていたことがあるんです。
あなたが大好きだけど、
今でももちろん大好きだけど、



「あなたはやっぱり、」
「ん?」
「普通の人じゃ、ありません」


時間移動が出来なくても、
宇宙と交信できなくても、
神人を倒せなくても、


ただの一般人だと思っていたけど、違いました。






「特殊な性癖の持ち主、ってあなたみたいな人のことを
 言うんですよね」
「言ってくれるじゃねえか、古泉」



以前、裕さんに向かってそんなことを言ってましたが、
あの時は意味が分かりませんでした。
今は分かります、
あなたはちょっと、
いえ。ちょっとどころかだいぶ、特殊だと思うんです。


「それに付き合ってる時点でお前も十分特殊だけどな」
「僕は、好きで付き合ってるわけじゃ、」
「へえ。俺のこと好きじゃないんだ?」
「え!?ち、違いますよ、あなたは好きです、好き・・・」
「じゃあ、好きで付き合ってるんだろ」





またうまく丸め込まれて、もうすぐ教室。
チャイムが鳴ったから廊下にいる生徒の姿はまばらです。
教師が来るまでのロスタイム、




「あ・・・!?」



廊下の曲がり角の手前で、キス。
触れるだけの、だけど、
誰かに見られたら大変なのに、
こんなところでするなんて。


「俺もお前が好きだよ」





それだけ言って、
その後は何事もなかったかのように自分の教室へ戻ってしまいました。
僕もふらふらの頭と足で、
教師とは1秒ほどの差でしたが、先に戻ることが出来ました。
でもぼんやりとして、起立すら、出来ません。




好き、か、
好き、なら、いいのかな。




ああ、僕、
こうやってどんどん、
彼に嵌っていってしまうんですね。
彼に嵌められて、しまうんですね。




thank you !

2008年のテーマは暴走です(開き直った!)
古泉は流されていくうちに楽しくなってしまえばいい☆
このネタは大好きかつ超リスペクトの翼さんに捧ぐ(迷惑だよ!)

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